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「次期マーチ」はEV?日産が3社連合で発表のサプライズ

川口雅浩・経済プレミア編集長
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日産自動車がEVとして公開した欧州のマイクラ後継車の画像。日本の日産マーチはどうなるのか
日産自動車がEVとして公開した欧州のマイクラ後継車の画像。日本の日産マーチはどうなるのか

 日産自動車と仏ルノー、三菱自動車工業の3社連合は1月27日、2030年に向けた電気自動車(EV)など次世代戦略車の開発目標を発表した。最大のサプライズは、日産が欧州で発売する「マイクラ」(日本名マーチ)の後継車をEVにすると発表したことだろう。

 日本で「マーチ」と呼ばれる日産の小型車は、海外ではマイクラの名で販売し、親しまれている。このクラスのEVは欧州では既に登場しているが、日産では初めてとなる。その場合、日本の次期マーチはどうなるのか。

 27日の会見で、日産など3社連合は「30年までに世界で五つのEV専用の共通プラットフォーム(車台)を開発し、35車種の新型EVを投入する」と発表した。3社でプラットフォームを共有することで、EVの開発コストを抑え、競争力を高める戦略だ。

 この五つのEV専用プラットフォームの中で、次期マイクラに搭載するのは、3社連合が主に欧州の小型車市場向けに開発するものだ。24年に登場し、最大400キロの航続距離と優れた空力性能を実現するという。

 最大400キロの航続距離は、現行の日産リーフ(458キロ、電池容量は62キロワット時)と並ぶ性能だ。

 欧州で発売する次期マイクラは「日産がデザインし、ルノーが開発と生産を担当する」という。共通のプラットフォームを用いながら、日産とルノーでデザインを変えることで、日産は次期マイクラ、ルノーは新型「R5」やスポーツタイプの「アルピーヌ」ブランドとしても発売する。

「激戦区で日産の競争力示したい」

 しかし、ここで疑問がわく。欧州で発売する次期マイクラは、果たして…

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川口雅浩

経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部。