鳥海高太朗の旅行経済学

函館のホテルは「朝食ビュッフェ」でコロナ禍に勝つ

鳥海高太朗・航空・旅行アナリスト
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朝食ビュッフェの海鮮丼(センチュリーマリーナ函館)=筆者撮影
朝食ビュッフェの海鮮丼(センチュリーマリーナ函館)=筆者撮影

 新型コロナ禍で旅行の環境は大きく変わった。ただ、海外は難しくても、国内なら十分な感染対策をしたうえで、週末や長期休暇を利用して旅行に出かけたいと思っている人は多いはずだ。

 リゾートホテルや、部屋に露天風呂がある温泉旅館など、宿泊施設内だけでも楽しめる「密」になりにくい宿は、コロナに負けず高い宿泊稼働率を維持しているところもある。ただ、そのような宿の多くは価格帯も高く、利用できる層は限られている。

ベイエリアの三つのホテル

 そんななか、「密」にならず、お一人様でも比較的リーズナブルにホテル内での滞在を満喫できる場所として旅行好きに人気なのが北海道の函館だ。羽田空港から飛行機で1時間半弱。空港から函館市内中心部までもバスで20分と便利だ。北海道新幹線を利用しても東京から4時間台で、1泊2日でも十分に楽しめる。

 函館は意外にリピーター客が多い。リピーターに人気があるのが函館山のふもと近くの「ベイエリア」にある三つのホテル「ラビスタ函館ベイ」「センチュリーマリーナ函館」「函館国際ホテル」だ。

 この3ホテルは温泉と朝食ビュッフェに力を入れており、この二つを武器にリピーターを集めている。温泉宿と違ってシングルルームもあり、1人でもカップルでもファミリーでも楽しめるのが特徴だ。

 三つのホテルともに最上階に函館山が一望できる展望風呂があり疲れを癒やしてくれる。露天風呂があったり、岩風呂やひのき風呂などたくさんの湯船を設けたり、サウナや美容エステを充実させたりと、それぞれのホテルで工夫を凝らし、風呂を楽しみながらゆっくりとした滞在が可能だ。

お客の人気は「海鮮丼」

 また、3ホテルに共通する…

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鳥海高太朗

航空・旅行アナリスト

1978年千葉県生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科修士課程修了。食品会社、城西国際大学観光学部助手を経て、帝京大学、共栄大学、川村学園女子大学で非常勤講師。専門は航空会社のマーケティング戦略。テレビやラジオの情報番組に多数出演し航空会社や旅行の解説を行う。近著に「コロナ後のエアライン」。