知っておきたい住宅・不動産

年度末の住宅購入「今ならお値引き」営業トークの裏側

さくら事務所・個人向け不動産コンサルティング
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 今年度も残り2カ月。年度末は新築住宅の引き渡しが集中する時期だが、住宅購入契約の確認が不十分であったために思わぬトラブルも発生しやすい。さくら事務所に寄せられることの多い相談事例を紹介しながら、契約の注意点を解説していこう。

いつの間にか業者のペースに

 期末が近づくと、住宅メーカーや不動産仲介業者の営業姿勢が積極的になる。年度の売上高として計上しようと、年度内の契約を目指すためで、大幅な値引きの提案をしてくることも多い。

 すでに完成している在庫物件や、3月末までに完成を見込む物件については、「2~3月の契約でも、年度内の入居が可能」と持ちかけてくることもある。

 こうなると「お得に買えるチャンスなのでは?」と飛びついてしまうかもしれない。

 だが、落とし穴がある。大きな値引きや入居時期の好条件を受け入れてしまうと、心理的に、その後の業者の要望を断りにくくなるためだ。

 業者のペースにのまれてしまい、スケジュールをせかされることもあり得る。実際、いつの間にか「申し込み・契約・引き渡し」と進んでしまい「物件の細かいところや契約内容をきちんと確認する間もなく、重要な確認事項を見落としてしまった」という相談は少なくない。

 特に、4月に家族の進学や就転職、転勤などのライフイベントを控えていると、「新年度から新居生活に入りたい」という希望が、いつの間にか目的へと転じてしまい「年度内の引き渡しありき」でことが進んでしまいがちだ。

 焦ってはいけない。住宅購入では、引き渡しまでどのようなスケジュールで進めていくのか▽契約解除条件や違約金など契約内容はどうなっているか▽物件の状態や仕上がりは確認した…

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さくら事務所

個人向け不動産コンサルティング

業界初の個人向け総合不動産コンサルティングサービス会社として1999年設立。本社は東京都渋谷区。住まいの「かかりつけのお医者さん」である住宅診断(ホームインスペクション)のパイオニアで、5万件超と国内トップの実績。マンション管理組合向けコンサルティング、不動産購入に関するアドバイスなども広く提供している。