ニッポン金融ウラの裏

制裁の決め手「スイフト排除」でロシアは孤立するか

浪川攻・金融ジャーナリスト
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国連安全保障理事会による非難決議案への拒否権を行使するロシアのネベンジャ国連大使=2022年2月25日、AP
国連安全保障理事会による非難決議案への拒否権を行使するロシアのネベンジャ国連大使=2022年2月25日、AP

 ロシアのウクライナ侵攻を受けた制裁で、日米欧の主要国が国際的な資金決済ネットワーク「スイフト(SWIFT)」からロシアの大手銀行を排除することを決めた。スイフトから排除すると輸出入代金の支払いや受け入れができなくなり、ロシア経済に大きな打撃を与える可能性がある。だがその副作用も大きい。

 スイフトは1973年に欧州の金融機関が中心となって創設された。「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication」の略称で、国際銀行間通信協会と訳される民間団体だ。ベルギーに本部を置く。金融機関が国際的な資金決済を行う際に、支払い指図などのメッセージデータを伝送するネットワークを運営している。

 スイフトのメッセージデータのやりとりをもとに、参加している金融機関同士が口座間決済をしている。いまや、世界で約1万1000超の金融機関がスイフトに加盟している。「国際的な資金決済の約半分をスイフトが担っている」(大手銀行)という。

欧州には慎重…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。