人生100年時代のライフ&マネー

住宅ローン「固定か変動か」金利上昇局面でどうする?

渡辺精一・経済プレミア編集部
  • 文字
  • 印刷
 
 

 住宅ローンの固定型金利が上昇してきた。メガバンクは2022年3月、10年固定型の金利を7年ぶりの水準に引き上げた。7割の人が選ぶ変動金利は歴史的低水準が続くが、金利環境は転換点にある。新規にローンを借りたり、借り換えたりする場合、どう考えればいいだろうか。

長期金利上昇で固定型を利上げ

 住宅ローンの金利タイプは大きく固定型と変動型がある。固定型は契約時の金利を一定期間適用する。変動型は定期的に金利を見直す。

 メガバンクは3月に適用する10年固定型店頭金利を前月より0.15~0.05ポイント引き上げ、三菱UFJ銀行3.54%、三井住友銀行3.55%、みずほ銀行2.95%とした。引き上げは2カ月連続で15年以来の高水準。各行は審査で店頭金利から引く優遇幅を決めており、みずほの場合で最優遇金利は1.05%になる。

 一方、メガバンクの変動型は最優遇金利で0.375~0.475%と過去最低水準を更新中。固定と変動で差が開いている。

 金利タイプを固定と変動のどちらかで迷う人は多いが、近年は変動型を選ぶ人が増えている。住宅金融支援機構の21年10月調査では7割に及び、借入期間も長期化傾向にある。住宅価格の上昇を背景に、金利が低い変動型で長く借りて毎月返済額を抑える動きがある。

 だが、変動型は金利が上昇すれば返済額が想定以上に膨らむリスクがある。足元では米国を中心に利上げの動きが本格化している。日本でも将来の上昇リスクに注意を払いたい局面だ。

高まるインフレ圧力

 住宅ローン金利はどう決まるのか。固定と変動とでは違いがある。

 固定型は、市場取引で決まる長期金利の影響を受ける。銀行は、長期金…

この記事は有料記事です。

残り1269文字(全文1965文字)

渡辺精一

経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。