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ANA「空飛ぶクルマ」事業の期待とeVTOLの実力

平野純一・経済プレミア編集部
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ジョビー・アビエーションのeVTOL機=同社提供
ジョビー・アビエーションのeVTOL機=同社提供

 ANAホールディングス(HD)が「空飛ぶクルマ」の日本初の事業運航を目指す。同社は、電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発する米国のベンチャー企業「ジョビー・アビエーション」と2月15日に業務提携した。ジョビーにはトヨタ自動車も3億9400万ドル(約453億円)を出資しており、トヨタもこの提携に加わった。ジョビーのeVTOLはどのような機体で、ANAHDの構想はどのようなものなのか。

6基のローターで垂直離着陸

 まずは機体から見ていこう。ジョビーが開発しているeVTOLは、全長6.4メートル、全幅11.6メートル、重さは約2.2トン。機体の主要部分は炭素繊維強化プラスチックでつくられ、軽量化が図られた。5人乗りで、パイロット1人と乗客4人が乗ることができる。

 主翼に4基、尾翼に2基の計6基のローター(プロペラ)を持つ。離陸時はローターを下に向けて上昇し、一定の高度に上がると、徐々にローターを横に向けて前に進む。

 水平飛行時はローターを推進力に使い、主翼に発生する揚力で飛行できる。最高速度は175ノット(時速3…

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平野純一

経済プレミア編集部

1962年生まれ。87年毎日新聞社入社。盛岡支局、サンデー毎日編集部、経済部、エコノミスト編集部などを経て2016年から現職。金融、為替、証券、マクロ経済などを中心に取材。