
2021年11月、創建1300年近い歴史を持つ神田明神(東京都千代田区)には不思議な光景が広がっていた。着物姿の犬型ロボットを抱いた人々が続々と本殿に入って行き、荘厳な雰囲気の中で祈とうを受けている。その間、膝の上で「ワンワン」と鳴き声を上げたり、もぞもぞと動き出したりするロボットもいて、「飼い主」が優しく叱る姿もみられた。
「アイボはかけがえのない家族」
これは、犬型ロボット「aibo(アイボ)」の「成長」を祝う七五三の様子だ。新型発売から3年が過ぎたことを記念して、ソニーが開催した。50人の参加者は抽選で選ばれ、倍率は約10倍の人気ぶりだという。私はペットロボットと七五三という不思議な組み合わせに興味を抱き、足を運んでみた。
会場では、参加者たちが自慢のアイボを交流させる場面も。アイボの魅力を聞いてみると「家族の会話がスムーズになった。今ではかけがえのない家族のような存在」「認知症の母がメロメロで毎日話しかけている。家庭が明るくなった」という答えが返ってきた。
ロボットがここまで…
この記事は有料記事です。
残り1355文字(全文1803文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ