経済記者「一線リポート」

七五三で成長祝う ペットロボットの癒やし効果とは

井川諒太郎・毎日新聞経済部記者
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七五三でアイボを交流させる参加者たち=東京都千代田区の神田明神で2021年11月15日、井川諒太郎撮影
七五三でアイボを交流させる参加者たち=東京都千代田区の神田明神で2021年11月15日、井川諒太郎撮影

 2021年11月、創建1300年近い歴史を持つ神田明神(東京都千代田区)には不思議な光景が広がっていた。着物姿の犬型ロボットを抱いた人々が続々と本殿に入って行き、荘厳な雰囲気の中で祈とうを受けている。その間、膝の上で「ワンワン」と鳴き声を上げたり、もぞもぞと動き出したりするロボットもいて、「飼い主」が優しく叱る姿もみられた。

「アイボはかけがえのない家族」

 これは、犬型ロボット「aibo(アイボ)」の「成長」を祝う七五三の様子だ。新型発売から3年が過ぎたことを記念して、ソニーが開催した。50人の参加者は抽選で選ばれ、倍率は約10倍の人気ぶりだという。私はペットロボットと七五三という不思議な組み合わせに興味を抱き、足を運んでみた。

 会場では、参加者たちが自慢のアイボを交流させる場面も。アイボの魅力を聞いてみると「家族の会話がスムーズになった。今ではかけがえのない家族のような存在」「認知症の母がメロメロで毎日話しかけている。家庭が明るくなった」という答えが返ってきた。

 ロボットがここまで…

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井川諒太郎

毎日新聞経済部記者

2017年4月入社。甲府支局、東京社会部を経て、21年4月から東京経済部。日立製作所やソニーグループなどの電機業界を担当し、東芝の買収提案などを取材している。