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SIMロック禁止で浮上した「電波拾えない」問題とは

石野純也・ケータイジャーナリスト
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SIMロックは原則禁止になったがスマートフォンが対応する電波の周波数が問題
SIMロックは原則禁止になったがスマートフォンが対応する電波の周波数が問題

 スマートフォンを特定の通信事業者でしか使えないようにする「SIMロック」は、2021年10月に原則禁止になり、端末を変えずに、他の事業者に乗り換えやすくなった。

 だが、個々の端末は、対応する電波の周波数が微妙に異なるため、他の事業者に移ると電波がつながりにくいなどの問題が生じる。総務省は3月14日に開いた有識者会議で「対応周波数の問題」を競争促進のための新たな課題として検討に入った。

対応周波数の違いで問題発生

 具体例を挙げて見てみよう。例えば、NTTドコモで購入したGalaxy(ギャラクシー)やXperia(エクスペリア)が、KDDIやソフトバンクの回線だと電波が入りづらくなることがある。逆も同様だ。通信事業者は、端末を自社の電波に合うように最適化して販売している。まったくつながらなくなるわけではないものの、一部の場所でエリアが狭くなったり、速度が出づらかったりすることがあるのだ。

 ドコモが販売するGalaxy S21 5Gは、ドコモの運用する4Gや5Gの周波数にはおおむね対応しているが、KDDIの800メガヘルツ帯やソフトバンクの900メガヘルツ帯を利用できない。逆も同様で、a…

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石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。