鉄道カメラマン見聞録

小さくても本格派「伊豆のロムニー鉄道」の英国情緒

金盛正樹・鉄道カメラマン
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煙と蒸気を大量に噴き出し、蒸気機関車「ノーザン・ロックⅡ号」が車庫から出ていく=静岡県伊豆市のロムニー鉄道で2019年1月20日、金盛正樹撮影
煙と蒸気を大量に噴き出し、蒸気機関車「ノーザン・ロックⅡ号」が車庫から出ていく=静岡県伊豆市のロムニー鉄道で2019年1月20日、金盛正樹撮影

 「ロムニー鉄道」という名の小さな鉄道が、静岡県伊豆市の「修善寺虹の郷(さと)」という公園の中にあります。虹の郷は東京ドーム約10個分の広大な敷地に、イギリス村、カナダ村、日本庭園など、エリアごとに家並みや庭園を整備した自然が豊かなテーマパークです。この公園の園内交通として走っているのがロムニー鉄道です。

 ロムニー鉄道とはどんな鉄道で、どんな魅力があるのでしょうか?

 テーマパークの鉄道と聞いて、遊園地の豆汽車のようなおもちゃっぽいものを想像したのなら大間違いです。15インチゲージと呼ばれる線路幅381ミリ(JR在来線の約3分の1)の小さな規格ではありますが、ロムニー鉄道は見た目も運行の方法も本格的な鉄道と何ら変わらない立派な鉄道です。

鉄道発祥の英国がお手本

 実際、鉄道発祥の国・イギリスには、「ロムニーハイス&ディムチャーチ鉄道」や「レイブングラス&エスクデール鉄道」といった、通学列車も走る15インチゲージ規格の営業鉄道が存在します。伊豆市のロムニー鉄道は、この二つの鉄道の協力で、日本で唯一の15インチゲージ鉄道を初めて実現しました。

 ロムニー鉄道は延長2.4キロの周回路線を走っており…

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金盛正樹

鉄道カメラマン

 1967年神戸市生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業後、商業写真プロダクション「ササキスタジオ」に7年間在籍。1996年からフリー。鉄道専門誌や一般誌に写真を発表している。「鉄道と名のつくものは、実物から模型、おもちゃまで何でも撮影する」がモットー。日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。鉄道と同じくらいクルマも好きで、愛車はスズキジムニー。機械式カメラ、日本史、日本刀など趣味多数。