東芝問題リポート

「衰退する日本の象徴だ…」東芝総会で株主あきれ声

今沢真・経済プレミア編集長
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東芝の臨時株主総会の案内板。総会はJR高田馬場駅近くのイベント会場で開催された=東京都新宿区で2022年3月24日、今沢真撮影
東芝の臨時株主総会の案内板。総会はJR高田馬場駅近くのイベント会場で開催された=東京都新宿区で2022年3月24日、今沢真撮影

 会社の2分割案を上程した東芝の臨時株主総会は、株主から「無駄な時間を費やして東芝を潰していくようなものだ」などと経営陣への批判が相次いだ。3月24日、東京都内で開かれた臨時株主総会は2分割案を否決して閉会したが、質疑応答でマイクを握った株主は何を語ったのか。

 臨時総会では議案説明の後、挙手をした株主14人が順番に指名され、1時間余りにわたり経営陣と質疑応答を行った。会社が提案した2分割の議案、それに大株主の資産運用会社が提出した「非上場化の検討」を進める議案が質疑の対象となった。

経営陣に相次ぐ批判の声

 2分割案に反対や疑問の声を上げたのは14人中6人だった。ある株主は経営陣が、不正会計や米原発子会社の破綻といった過去の失敗から目をそむけ、会社分割案を持ち出したことに対し「衰退する日本の象徴のようだ」と声を張り上げた。

 別の株主は、東芝の元社員だとしたうえで、大株主からの要求で事業を切り売りして利益をあげ、株主へ配当しようとしていると経営陣を非難。「東芝一筋で生きてきた人の意見を聞いてもらいたい。会社を二つに分ける、三つに分けるといったつまらない議論で時間だけ費やして、何をやっているのか」と強く批判した。

 さらに別の株主は「会社分割はやってはダメだ。一つに集まっていたほうが強力に…

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今沢真

経済プレミア編集長

1983年毎日新聞入社。89年経済部。日銀・財研キャップ、副部長を経て論説委員(財政担当)。15年経済プレミア創刊編集長。19年から同編集部。22年4月に再び編集長に。16年に出版した「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)がビジネス部門ベストセラーに。ほかに「東芝 終わりなき危機」など。16~18年度城西大非常勤講師。