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KDDIが夏に始める「真の5G」遠隔ゲームも遅延少なく

石野純也・ケータイジャーナリスト
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左がネットワークスライシングを適用した端末。右が非適用で一瞬画面が止まってしまったため残像が写っていない
左がネットワークスライシングを適用した端末。右が非適用で一瞬画面が止まってしまったため残像が写っていない

 KDDIは、高速の5G電波の中でもさまざまな特殊用途に対応できる「5G SA(スタンドアローン)」の個人向けサービスを、今年夏に始める。2月21日に法人利用を開始したが、個人向けにも拡大する。

 5G SAは“真の5G”と呼ばれ、遅延の発生を大幅に減らし、電波の混雑の影響を受けづらい信頼性の高い通信を可能にする。いったいどこがスゴい技術なのか。

5Gの“実力”を発揮する「SA」

 現在使われている5Gは「NSA(ノンスタンドアローン)」といい、「コア」と呼ばれる通信制御設備を4Gのものと併用している。一度は4Gの設備を通るため、通信速度は4Gより速いものの、5Gが本来持つ優位性のある機能を利用できない。

 5G SAは専用のコアを導入することで、5Gの“実力”を発揮できる。普及の鍵になるのが「ネットワークスライシング」という技術だ。ネットワークを仮想的に切り分けて運用する技術のことで、遅延の少ないネットワークを作って特定の端末だけを接続させたり、混雑の影響を受けない信頼性の高いネットワークを作って医療や自動運転などの生命に関わるサービスに使ったりと、用途に応じて電波の特性を決めることがで…

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石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。