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「バブル生まれ」の鉄道車両たち“引退早め”の理由

土屋武之・鉄道ライター
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651系「スワローあかぎ」。もともとは1989年に常磐線「スーパーひたち」としてデビュー
651系「スワローあかぎ」。もともとは1989年に常磐線「スーパーひたち」としてデビュー

 国鉄時代に設計・製造された車両の引退が話題になることはよくある。3月12日のダイヤ改正でも、1960年代に製造が始まったJR信越線などの115系や、奈良線の103系が定期運用を離れ、別れを惜しむ声が多く聞かれた。

 しかしその陰で、平成初期に製造された車両の引退が次第に進んでいることにも注目したい。そこには他の時代の車両にはない事情やはかなさがある。バブル時代に華々しくデビューした列車が、次々に消えているのだ。

バブル期を象徴する豪華車両

 国鉄が分割民営化され、JR各社が発足したのは87年4月1日。翌88年には青…

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土屋武之

鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。