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楽天モバイルが要求「プラチナバンド」3社は反発も

石野純也・ケータイジャーナリスト
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プラチナバンドを早く手に入れたい……=2022年4月18日、平野純一撮影
プラチナバンドを早く手に入れたい……=2022年4月18日、平野純一撮影

 楽天モバイルが携帯電波の「プラチナバンド」の獲得に本腰を入れ始めた。

 プラチナバンドとは、主に1ギガヘルツより下の周波数帯のことを指す。電波は、周波数が低いほど建物の陰などに回り込みやすく、到達距離が延びる。少ない基地局でより広い範囲をカバーでき、投資効率がいいことからこう呼ばれている。

人口カバー率96%を達成

 プラチナバンドはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が4Gと5Gで使用している。元々はドコモとKDDIが使用していた周波数帯だが、ソフトバンクも2006年の新規参入時に獲得を表明。12年に割り当てが決定し、以降は3社がプラチナバンドを持っている。これに対し、楽天モバイルは新規参入時に4Gでは1.7ギガヘルツ帯だけを割り当てられ、プラチナバンドは利用できていない。

 楽天モバイルがプラチナバンドの獲得を主張しているのは、参入時の計画だった人口カバー率96%をすでに達成したからだ。同社が総務省に提出した計画では、26年3月末までにこのカバー率を達成する予定だったが、大幅に前倒しして2月に達成した。

 達成まではKDDIのローミングで補ってきたが、利用者が増えるとローミングに…

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石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。