
楽天モバイルが携帯電波の「プラチナバンド」の獲得に本腰を入れ始めた。
プラチナバンドとは、主に1ギガヘルツより下の周波数帯のことを指す。電波は、周波数が低いほど建物の陰などに回り込みやすく、到達距離が延びる。少ない基地局でより広い範囲をカバーでき、投資効率がいいことからこう呼ばれている。
人口カバー率96%を達成
プラチナバンドはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が4Gと5Gで使用している。元々はドコモとKDDIが使用していた周波数帯だが、ソフトバンクも2006年の新規参入時に獲得を表明。12年に割り当てが決定し、以降は3社がプラチナバンドを持っている。これに対し、楽天モバイルは新規参入時に4Gでは1.7ギガヘルツ帯だけを割り当てられ、プラチナバンドは利用できていない。
楽天モバイルがプラチナバンドの獲得を主張しているのは、参入時の計画だった人口カバー率96%をすでに達成したからだ。同社が総務省に提出した計画では、26年3月末までにこのカバー率を達成する予定だったが、大幅に前倒しして2月に達成した。
達成まではKDDIのローミングで補ってきたが、利用者が増えるとローミングに…
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