経済プレミアインタビュー

6割も値上がりLNG「どこまで上がる?」価格の決まり方

平野純一・経済プレミア編集部
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カタールから知多LNGターミナルに入港したLNG運搬船=愛知県知多市で2017年4月14日、多和田奈々撮影
カタールから知多LNGターミナルに入港したLNG運搬船=愛知県知多市で2017年4月14日、多和田奈々撮影

天然ガスの基礎知識(1)

 ロシアによるウクライナ侵攻で、天然ガスの価格が上がっている。日本が輸入するのは液化天然ガス(LNG)だが、LNGの価格の決まり方は複雑だ。どのような仕組みになっているのか。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の白川裕・調査役に解説してもらった。

 --日本が輸入するLNGの価格が上がっています。

 ◆最新の価格が分かっている2月分で、日本平均LNG輸入価格は15.6ドル(100万BTU=英国熱量単位=当たり)でした。昨年2月は9.4ドルなので1年で6割以上の値上がりです。昨年11月に前月比で2割上昇したあたりから価格が高止まりしています。これはウクライナ侵攻前の価格で、侵攻の影響が出てくるのはこれからです。

 --平均輸入価格はどのようにして決まるのでしょうか。

 ◆LNGの価格は、長い年月の購入を契約する「長期契約価格」と、日々変動する「スポット価格」があります。電力会社やガス会社は、必要とする量の7~8割を長期契約で買い、残りをスポットで調達するのが一般的な買い方です。二つの価格の総合が平均輸入価格になります。

長期契約価格とスポット価格

 --長期…

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平野純一

経済プレミア編集部

1962年生まれ。87年毎日新聞社入社。盛岡支局、サンデー毎日編集部、経済部、エコノミスト編集部などを経て2016年から現職。金融、為替、証券、マクロ経済などを中心に取材。