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テスラの影響は想像以上「数年で車の世界を変える!?」

川口雅浩・経済プレミア編集部
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テスラの量産電気自動車(EV)「モデルY」=テスラのホームページから
テスラの量産電気自動車(EV)「モデルY」=テスラのホームページから

飯田哲也さんに聞くテスラのすごさ(2)

 「現状の電気自動車(EV)が抱えるさまざまな問題は、米テスラが解決するのでは?」。EVに詳しい環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長の指摘には理由がある。テスラが他社にない革新技術を次々と生み出しているからだ。テスラのすごさを一問一答で聞く。

 ――EVには課題があります。日産リーフやテスラのように大容量リチウムイオン電池を積むEVなら、高速道路を200~300キロ走り山奥の温泉にも行けます。でも宿泊先に充電器がなければ、帰りに1回30分の急速充電を何度かしないと帰宅できません(「『行きはよいよい帰りは怖い?』日産リーフ長距離運転」参照)。

 ◆日本の高速道路のサービスエリアなどに設置されている急速充電方式「CHAdeMO(チャデモ)」は最大出力20~50キロワットが主流です。一方、テスラが各国で独自に設置している急速充電器「スーパーチャージャー」は最大出力が250キロワットで、チャデモより短時間で充電できるはずです。

 スーパーチャージャーは世界に3万カ所以上、日本国内にも約50カ所あるそうです。欧米に比べれば設置数は少ないですが、日本国内のテスラの普及率を考えれば、増えていると思います。

 テスラでスーパーチャージャーを利用すれば、15分の充電で300キロ近く走れるので、長距離移動もほとんど問題ないはずです。日本のチャデモも短時間で充電できるよう、もっと高出力に対応すべきです。

ミリオンマイルバッテリーと全固体電池

 ――リチウムイオン電池の劣化も課題です。米国のテスラ所有者にも「5年間の使用で航続距離が20%下がった」と不満が出ています…

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川口雅浩

経済プレミア編集部

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部。