経済プレミアインタビュー

「100年デフレ」の水野和夫氏に聞く「デフレまだ続く?」

平野純一・経済プレミア編集部
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水野和夫さん=平野純一撮影
水野和夫さん=平野純一撮影

 水野和夫・法政大学教授は著書「100年デフレ」(日本経済新聞社)で「21世紀は長期デフレの時代」と分析する。しかし今、ロシアによるウクライナ侵攻で、エネルギーや穀物の価格が高騰し、欧米を中心にインフレが進んでいる。ならば、水野さんは今どのように考えているのかを聞いてみた。

 ――ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギーや穀物の価格が上がり、欧米ではすでにかなり物価が上がっています。

 ◆西側諸国がロシアに経済制裁を科して、ロシア以外から原油や天然ガスを輸入しようとすれば、価格が上昇してしまうのは仕方ありません。

 エネルギーや穀物の価格がこれまでより一段階上にとどまってしまう「水準訂正」はあると思います。ただ、今年も来年も再来年もと、物価が毎年、持続的に上がり続けることはあまり考えられないと思います。

原油を使う量は減っていく

 ――それはどうしてでしょうか。

 ◆エネルギー価格高騰の原因は「戦争」にあるので「供給要因」によるものです。「ウクライナ戦争」はあと100年続くわけではありません。もちろん早く終わってほしいですし、数年内には終わるでしょう。新型コロナウイルス禍でもサプライチェーンが滞…

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平野純一

経済プレミア編集部

1962年生まれ。87年毎日新聞社入社。盛岡支局、サンデー毎日編集部、経済部、エコノミスト編集部などを経て2016年から現職。金融、為替、証券、マクロ経済などを中心に取材。