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楽天モバイル「0円強制終了」無謀なプランだったのか

石野純也・ケータイジャーナリスト
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楽天モバイルの店舗(東京都中央区)
楽天モバイルの店舗(東京都中央区)

 楽天モバイルは、7月1日から新料金プランの「UN-LIMIT VII(アンリミット・セブン)」を始める。これまでのプランにあった「月額0円」は廃止する。楽天モバイルはなぜこの措置に踏み切ったのか。さまざまな“誤算”が透けて見える。

 同社は、ワンプランで選択肢のないシンプルさを売りにしていることもあり、現行の「UN-LIMIT VI(アンリミット・シックス)」は廃止。7月1日以降に契約した利用者だけでなく、既存の利用者もすべて自動でUN-LIMIT VIIに移行する。

 VIとVIIの大きな違いは「0円」の廃止だ。UN-LIMIT VIは、月のデータ使用量が1ギガバイト(GB)以下の場合、料金は1円もかからないが、VIIでは最初から「0~3GB」の枠で1078円かかる。1GB以下で使っていた人にとっては、突然の大幅値上げになる。

1GB以下が増えると赤字が膨らむ

 楽天モバイルは「0円」のプランを「コロナ禍に苦しむ家計の負担を和らげる目的で導入した」と説明していたが、裏では大手通信事業者の価格を下げたオンライン専用プランへの流出を防ぐ狙いもあった。

 ただ、利用者が1円も払ってくれなければ…

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石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。