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JALの“超リアル”なシミュレーター体験 2人で36万円

平野純一・週刊エコノミスト編集部記者
体験操縦で使うJALのシミュレーター
体験操縦で使うJALのシミュレーター

 日本航空(JAL)がこの夏、航空ファンの要望に個別で応える「フライトシミュレーター体験」を行う。ほぼ1日かけてJALの施設に滞在し、本格的な操縦を楽しめる。2人1組で計16組を募集。値段は1組36万円と少し高いが、インターネットで販売したところ、開始から9時間で売り切れた。

フライトプランを自由に設定

 航空会社による企画なだけに体験コースはかなり“リアル”な内容だ。実際にパイロットが訓練で使うボーイング767と777のシミュレーターで操縦を楽しむ。事前にパイロットとオンラインなどで相談して離着陸する空港や航路などのフライトプランを決める。空港は羽田、成田、伊丹、那覇など国内主要8空港から選び、時間帯も昼夜問わず設定できる。

 体験当日は、最初にJALの国内線・国際線のすべての運航を管理しているIOC(インテグレーテッド・オペレーションズ・コントロール)を50分間、見学する。今どの便がどこを飛んでいるか、大きなスクリーンですぐに分かる。この施設を公開するのは初めてだ。

 IOCを訪れるのは、施設の見学の他にもう一つ大きな理由がある。

 パイロットはフライト前に必ずディスパッチャーと呼ばれる…

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週刊エコノミスト編集部記者

1962年生まれ。87年毎日新聞社入社。盛岡支局、サンデー毎日編集部、経済部、週刊エコノミスト編集部などを経て2016年から経済プレミア編集部。23年2月から現職。金融、為替、証券、マクロ経済などを中心に取材。