なるほど電車ニュース

わずか0.8キロ「蒲蒲線」が変える?羽田アクセスの未来

土屋武之・鉄道ライター
  • 文字
  • 印刷
新空港線は東急多摩川線を延伸する形となる
新空港線は東急多摩川線を延伸する形となる

 800メートルの新路線の建設が、羽田空港へのアクセスを大きく変える可能性を秘めている。

 東急電鉄の蒲田駅と京浜急行電鉄の大鳥居駅を結び、羽田空港へ至る「新空港線」構想のことだ。このうち「1期整備」と位置づけられる蒲田(東急)―京急蒲田間の約800メートルの新線建設が、実現に向けて一歩前進した。

 この路線は蒲蒲線と通称され、東急と京急、二つの蒲田駅を直結する。続く「2期整備」で大鳥居駅まで延伸され、最終的に京急空港線と接続する。整備主体は今後設立される第三セクター会社が担う。

 1期整備の事業費は約1360億円と試算され、国と自治体が3分の1ずつを負担。残る3分の1は第三セクター会社が調達する。自治体分は6月6日、地元の大田区が70%、東京都が30%を負担することが発表され、この構想が久しぶりに話題にのぼった。

実現への道のりは遠い

 新路線は東急多摩川線を、終点の蒲田駅から東へ延伸する形となる。蒲田駅の手前、環状8号線付近から地下に入り、同駅には地下ホームを新設。大田区役所の下をくぐって京急蒲田駅へ至る。京…

この記事は有料記事です。

残り1181文字(全文1639文字)

土屋武之

鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。