
7月2日未明に発生したKDDIの通信障害は、最大で3915万回線に影響がおよんだ。7月5日に復旧宣言を出したが、障害が約3日間と長期化したのは異例だった。
スマートフォンは今や生活の必需品。ここまで長い時間つながらないと、通話はもちろん、ネットでの買い物やチケットの受け取りなどさまざまな問題が発生する。では、いざ問題が発生した時に個人的に防衛する手段はどのようなものか。以下で紹介しよう。
アンテナマークが消えている!
筆者もiPhone(アイフォーン)で、auとそれにプラスして同社のオンライン専用ブランドのpovo(ポヴォ)の回線を利用しており、今回の通信障害の影響を受けた。
7月2日の朝起きてiPhoneの画面を見ると、au、povoの2回線ともアンテナマークが消えていることに気づいた。外出の予定もあり、つながらないのは困る。そこで、筆者は回線を楽天モバイルに切り替えることにした。楽天モバイルとは「eSIM」で契約しており、予備回線のため普段は無効化しているが、これを有効化した。
eSIMとは、端末内部に埋め込まれたICチップに、SIMカードの情報を書き込むしくみのこと。iPhoneは2018年に発売されたiPhone XS以降のモデルがすべて対応している。グーグルのPixel(ピクセル)にも標準で装備されているほか、総務省が推進していることもあり、最近は対応するアンドロイドのスマホも増えている。
楽天モバイルを使うことはあまりないが、KDDI回線がつながりにくい時に有効化するようにしている。エリアに課題がある楽天モバイルだが、都市部はほぼ自社回線になっており、他社の電波…
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