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KDDI通信障害!こんな時便利な“予備回線”を伝授

石野純也・ケータイジャーナリスト
通信障害を伝える案内が店頭に張られたauの店舗=大阪市内で2022年7月2日、加古信志撮影
通信障害を伝える案内が店頭に張られたauの店舗=大阪市内で2022年7月2日、加古信志撮影

 7月2日未明に発生したKDDIの通信障害は、最大で3915万回線に影響がおよんだ。7月5日に復旧宣言を出したが、障害が約3日間と長期化したのは異例だった。

 スマートフォンは今や生活の必需品。ここまで長い時間つながらないと、通話はもちろん、ネットでの買い物やチケットの受け取りなどさまざまな問題が発生する。では、いざ問題が発生した時に個人的に防衛する手段はどのようなものか。以下で紹介しよう。

アンテナマークが消えている!

 筆者もiPhone(アイフォーン)で、auとそれにプラスして同社のオンライン専用ブランドのpovo(ポヴォ)の回線を利用しており、今回の通信障害の影響を受けた。

 7月2日の朝起きてiPhoneの画面を見ると、au、povoの2回線ともアンテナマークが消えていることに気づいた。外出の予定もあり、つながらないのは困る。そこで、筆者は回線を楽天モバイルに切り替えることにした。楽天モバイルとは「eSIM」で契約しており、予備回線のため普段は無効化しているが、これを有効化した。

 eSIMとは、端末内部に埋め込まれたICチップに、SIMカードの情報を書き込むしくみのこと。iPhoneは2018年に発売されたiPhone XS以降のモデルがすべて対応している。グーグルのPixel(ピクセル)にも標準で装備されているほか、総務省が推進していることもあり、最近は対応するアンドロイドのスマホも増えている。

 楽天モバイルを使うことはあまりないが、KDDI回線がつながりにくい時に有効化するようにしている。エリアに課題がある楽天モバイルだが、都市部はほぼ自社回線になっており、他社の電波…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。