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使ってみた「Pixel 6a」5万円台でも高パフォーマンス

石野純也・ケータイジャーナリスト
グーグルのスマートフォン「Pixel 6a」。処理能力は価格が2倍の上位モデルとほぼ同じ
グーグルのスマートフォン「Pixel 6a」。処理能力は価格が2倍の上位モデルとほぼ同じ

 グーグルは、スマートフォン「Pixel(ピクセル)」の最新モデル「Pixel 6a」(ピクセル・6エー)を7月28日に発売する。

 価格は、グーグルのオンラインストアが5万3900円、auが5万3270円、ソフトバンクが6万7680円。auとソフトバンクの場合、2年後に端末を返却する契約にすると、およそ半額分の支払いが免除される。この端末を一足先に試用できたので、レビューをお届けする。

半導体は旗艦モデルと同じ

 Pixelシリーズには、大きく分けて旗艦モデルと中位機の二つがある。型番の最後に「a」がついているのは、価格を下げて普及を狙った中位機だ。これまでの「a」シリーズは、カメラに関しては旗艦モデルとほぼ同じレベルで、価格のわりに性能が高いことで好評を得ていた。

 しかし、今回のPixel 6aは、Pixel 6(ピクセル・シックス)やPixel 6 Pro(ピクセル・シックス・プロ)よりカメラの性能をやや落とした。理由は元の「a」シリーズと同程度の価格を維持したまま良い半導体を載せるためだ。

 Pixel 6aの半導体は、旗艦モデルのPixel 6や6 Proと同じものだ。グーグルはPixel 6から、自社で設計した「Tensor」(テンサー)と呼ばれる半導体を採用している。TensorはAI(人工知能)を高速で処理することに特化しており、リアルタイムの翻訳や音声による精度の高い…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。