
新型コロナウイルス感染拡大の第7波により、7月28日には東京都の1日の新規感染者数が初めて4万人を超えた。しかしこれまでのところ、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などは出されず、「行動制限」はない状態になっている。
夏休みの旅行に関しては、一部でキャンセルは出ているものの、全体としてキャンセルは限定的だ。旅行会社や宿泊施設などに話を聞くと、現在でもキャンセルより新規予約の方が上回っている。これまでの感染拡大時には見られなかった傾向だ。
行動制限なくキャンセル料は通常通り
予約済みの旅行のキャンセルが予想以上に少ない理由の一つに、キャンセル料の支払いがある。
過去に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出された際は、航空、鉄道、旅行各社はキャンセル料なしでキャンセル可能にする措置を取った。宿泊施設も、多くの場合、宿に直接電話することでキャンセル料なしの取り消しに応じた。結果として、旅行に不安を持つ人のキャンセルが相次いだ。
飲食業は、時短要請やお酒の提供を見合わせるなどの措置に従うと補償金が支払われた。だが旅行業は、キャンセルに対する国の補償はGo Toトラベルが一時停止された時のみで、基本的には航空、鉄道、旅行各社や宿泊施設がキャンセル料を被る形になった。
しかし、今回は異なる。国が「行動制限」をしないことで、仮に旅行を取りやめたとしても、あくまで「自己都合」によるキャンセルと…
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