知ってトクするモバイルライフ フォロー

懐かしの「aiwa」がスマホで登場 1万6800円の実力

石野純也・ケータイジャーナリスト
「aiwa」のロゴが入ったスマートフォン
「aiwa」のロゴが入ったスマートフォン

 「aiwa(アイワ)」のロゴをつけたスマートフォンが出る。電子機器受託製造のジェネシス(本社・東京都千代田区)がオーディオ製品を展開する「aiwa」のブランドライセンスをこのほど取得。「aiwaデジタル」のブランドを立ち上げて、スマホ、タブレット、スマートウオッチ、パソコンを製造する。

 第1弾となる製品は低価格を特徴にしたものが多い。スマホは1万6800円で、同社の公式オンラインストアで9月7日に販売する。

「aiwa」のライセンスを得る

 オーディオ機器メーカーの旧アイワは1951年に設立。しかし業績悪化により69年にはソニーのグループ企業となった。今で言う「サブブランド」に近い位置づけで、ソニーよりリーズナブルな商品を展開。その後、再びの経営不振で、2002年にはソニー本体に吸収され、08年にはブランドも終了した。

 17年に、アイワの商標権を秋田県の十和田オーディオ(本社・秋田県小坂町)が取得。同社が、新「アイワ」を設立した。aiwaデジタルを手掛けるジェネシスも、十和田オーディオが設立したアイワからライセンスの提供を受けた。

 一方、ジェネシスは中国・深圳に生産拠点を持ち、電子機器の製造受託で成長してきた。同社が製造を担っている製品には、大ヒットした翻訳機「ポケトーク」や、落とし物を発見するための電子タグ「MAMORIO(マモリオ)」などがある。

受託製造のノウハウ生かす

 …

この記事は有料記事です。

残り837文字(全文1433文字)

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。