知ってトクするモバイルライフ フォロー

台湾HTCが「4年ぶり新スマホ」気軽にメタバース体験

石野純也・ケータイジャーナリスト
HTCのDesire 22 proはVRグラスのVIVE Flowに最適化したスマートフォン
HTCのDesire 22 proはVRグラスのVIVE Flowに最適化したスマートフォン

 台湾の老舗スマートフォンメーカー「HTC」は、約4年ぶりに日本で最新モデルの「Desire 22 pro」(デザイアー・22・プロ)を発売する。このスマホはVR(仮想現実)機器との接続の相性が良く、同社のVRグラス「VIVE Flow」(バイブ・フロー)を使ってメタバース(仮想空間)を楽しむことができる。

 Desire 22 proの価格は6万4900円。VIVE Flowをセットにしたバージョンも用意し、こちらは11万4900円。大手通信事業者の取り扱いはなく、オープンマーケット端末としてメーカー自身が販売する。10月1日発売で、現在予約を受け付けている。

軽量のVRグラスに簡単接続

 HTCはスマホに加えてVR機器の開発に力を入れており、「VIVE」(バイブ)と呼ばれるブランドで製品を展開している。2021年には、スマホと接続してメタバースを表示できる「VIVE Flow」を発売した。バッテリーを内蔵せずモバイルバッテリーやスマホから給電することで、本体を189グラムまで軽量化したのが特徴だ。

 Desire 22 proは、VIVE Flowとの接続を最適化したスマホだ。出荷時からVIVE Flowとつなぐためのアプリを内蔵している。HTCが展開するメタバースのプラットフォーム「VIVERSE」(バイバース)にも対応する。VIVERSE上では、利用者同士がキャラクターに扮(…

この記事は有料記事です。

残り1184文字(全文1782文字)

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。