人生に必要な「おカネの設計」

投資の基本「お金の置き場所」イデコとNISAの使い方

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 会社員のA助さん(40)は、会社の企業型確定拠出年金(DC)に加入しています。2022年10月から、企業型DCと個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の併用が原則可能になるため、イデコにも加入するつもりです。現在、企業型DCでは、元本確保型の定期預金と、株式や債券などに分散投資するバランス型投資信託を半分ずつ購入しています。イデコを始めるにあたり、運用内容を見直したいといいます。

資産の「配分と置き場所」がポイント

 複数の運用口座を持つ場合、個々の口座ではなく、全ての資産(アセット)の合計でみてどのように運用されているか、資産全体のバランスが重要です。そこでは「アセットアロケーション(資産配分)」と「アセットロケーション(資産の置き場所)」という二つの考え方がポイントになります。

 資産運用をする場合、アセットアロケーションについてはよく聞くようになってきましたが、アセットロケーションは知らない人も多いかもしれません。ここで違いを整理しておきましょう。

 アセットアロケーションは、どんな資産区分(アセットクラス)に、どのぐらいの割合で配分するかを決めることです。例えば、資産の何割をリスク資産に投資するかを決め、その内訳を、国内株式▽外国株式▽国内債券▽外国債券――などの資産区分にどれぐらい割り当てるかの配分を考えます。

 過去の運用データを分析した研究では「運用リターンの8割以上はアセットアロケーションで決まる」とされ、長期投資には重要な考え方です。

 さらに、アセットアロケーションの資産区分ごとに、具体的な運用商品の組み合わせを決めたものを「ポートフォリオ」と呼びます。

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。