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インフレ時の外貨運用「預金より投信」が期待できる理由

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
 
 

 会社員のA郎さん(42)は、銀行に700万円ほどの預金があります。日本でも最近、物価が上昇しており、このままインフレが進行すれば、円資産だけで購買力を維持できるのかが心配になってきました。「外貨預金などの外貨を持つべきでしょうか」と相談を受けました。

外貨預金キャンペーンは「期間」に注意

 大手銀行の円定期預金金利は現在、年0.002%程度です。円預金ではほぼ金利がつかないため、高金利の外貨定期預金を始めたいと考える人が増えているようです。

 米国など海外の中央銀行は急速に利上げを進めており、米ドルなどの外貨預金の金利は上昇しています。円預金よりも高金利であることに加え、円から預け入れれば一定期間金利がアップするものや、為替手数料が下がるものなどさまざまなキャンペーンが組まれていることも魅力のようです。

 ただし、キャンペーンでは、通常よりも金利が高くなる期間がどのくらいあるのかを見ることが大切です。

 例えば、ある銀行は、米ドル建て外貨定期預金の通常金利が年0.01%のところ、キャンペーンで特別金利年2.00%を適用します。この特別金利が適用されるのは「3カ月間」となっています。

 仮に、1000ドルを1年間預けても、1000×年2.00%=20ドルの金利がつくわけでありません。金利優遇されるのは最初の3カ月間だけのため、1000米ドル×年2.00%×90日/365日=4.93ドルです。自動継続の場合、その後は3カ月満期定期預金となり通常金利年0.01%が適用されます。

円預金にはないリスクやコスト

 それでも、ゼロ金利の円に比べると魅力的と思うかもしれませんが、外貨定期預金には円…

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ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、社会保険労務士、MZ Benefit Consulting 代表取締役、オフィスベネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、顧客本位の独立系アドバイザーとして、家計相談、執筆、講演などを行っている。著書に「結局、2000万円問題ってどうなったんですか?」(サンマーク出版)など多数。