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グーグル「Pixel Watch」先行アップルに追いつけるか

石野純也・ケータイジャーナリスト
グーグルが同社初のスマートウオッチ「Pixel Watch」を発売
グーグルが同社初のスマートウオッチ「Pixel Watch」を発売

 グーグルは、同社初のスマートウオッチ「Pixel Watch(ピクセルウオッチ)」を10月13日に発売した。価格は3万9800円。円高・ドル安が続くなか、日本では、おひざ元の米国の349ドル(1ドル=148円換算で約5万1650円)より価格を抑えた。

 グーグル自身が販売するほか、通信事業者ではKDDIとソフトバンクが扱う。モバイル通信ができるバージョンも用意しており、スマートフォンとの接続なしで利用する際には、これら通信事業者の回線でネットワークに接続できる。

フィットビット買収で弾み

 初のスマートウオッチと言っても、機能は他社製品と大きく違うわけではない。スマホをカバンから取り出さなくても通知を確認できたり、グーグルマップを表示して地図を使えたりと、スマホの補助が主な役割だ。ジョギングやジムで運動をする際には、消費カロリーや歩数などを記録することが可能。睡眠の質を測定する機能にも対応する。

 健康管理機能は、グーグルが2021年に買収したフィットビットの技術をそのまま利用している。センサーから得た心拍数などの情報から健康状態を判定するには、技術や知見の蓄積が必要になる。スマートウオッチでは今や必須になった機能だが、グーグルにはそのノウハウが…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。