
メタバースは注目されているが、時間がたっても期待ほどの広がりが見られず、その将来に懐疑的な見方が生じている。
ヒット作出ないまま
メタバースは、掛け声倒れに終わる可能性があり、先行きは厳しいとみている。
「メタバース」という言葉は以前からあるが、現在のメタバースは、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)CEOのマーク・ザッカーバーグ氏がSNS事業の苦境から脱出するために使った用語という印象を持っている。フェイスブックは、プライバシーの問題や広告の質、フェイクニュースへのずさんな対応などが問題視され、事業の存続性に疑問がある。そこで苦肉の策として、メタバースを打ち出し、社名も変更した。
しかし、メタバースが注目されて1年がたつが、現在までスマッシュヒットになるような商品は出ていない。それは消費者に驚きがないからだ。米国ではメタバースは「メタ(ザッカーバーグ氏)がやっていること」と見る人が多く、投資家の反応も鈍い。
仮想空間での交流について、離れた人同士の交流は、例えばズームなどのオンライン会議システムで今のところ…
この記事は有料記事です。
残り983文字(全文1447文字)
注目コンテンツ