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京急の昼ダイヤ激変「特急増で停車駅を増やす」狙い

土屋武之・鉄道ライター
日中の都営浅草線直通の「快特」は特急に変更される
日中の都営浅草線直通の「快特」は特急に変更される

 京浜急行(京急)が11月26日、相互直通運転を行う都営浅草線、京成電鉄、北総鉄道とともにダイヤ改正を実施する。コロナ禍による乗客数の変化などが理由だが、なかでも京急は1999年7月以来、23年ぶりとなる大規模な列車運転パターンの変更となる。

 各鉄道会社が続々と「コロナ後」を見据えたダイヤ改正を行うなか、京急の“大改正”はどんな意味を持つのか。

日中時間帯に大きな変化

 99年のダイヤ改正で京急は、品川や横浜といった拠点間のスピードアップを図って日中時間帯の特急を「快特」に格上げし、停車駅を減らした。一方で朝夕のラッシュ時は特急を残し、通勤客も取りこぼさない方針を採っていた。

 それが今回のダイヤ改正で大きく変わる。ポイントは日中の運転パターンだ。これまで品川と三浦半島方面を結び、10分間隔で発着していた「快特」のうち、都営浅草線に直通する分の列車を「特急」に変更する。おおよそ2本に1本が快特から特急に変わることになる。今後は都営浅草線には乗り入れない「快特」と、都営浅草線を経由し、京成電鉄・北総鉄道まで乗り入れる「特急」の交互運転になるということだ。

 これは99年7月以前の運転パターンに戻る形でもあるのだが、乗客側にとっては停車駅が増える影響が最も大きい。

 品川駅から横浜方面へ行く場合、京急蒲田駅と京急川崎駅にしか停車しない「快特」に対し、特急は青物横丁駅、…

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鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。