
連載記事 24件
-
突然の不思議な気持ち<最終回>
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇㉔14歳の頃と27歳の頃 登山家に「なぜ山に?」と問うことはない。なんだか気恥ずかしいからだ。言わずもがなという気もする…
2020年7月11日
-
どうして山に登るのだろう
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇㉓単純なようで、実に難しい なぜ山に登るのか。山に登る意味とは何か。単純なようでいて、この問いは実に難しい。「ただ気持ち…
2020年7月4日
-
情熱か達観か 究極の選択
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇㉒比較の奴隷 諦観、達観という言葉を憧れのように使った時期があった。自分がいまよりも若かったからだろう。あるいはそのとき…
2020年6月27日
-
ダウラギリで刷新された脳
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇㉑こんにちは好奇心、さようならお金の心配 ヒマラヤから帰って、あれっと思うことがあった。 仕事を再開すると、どういうわけ…
2020年6月20日
-
切っ先の切っ先で知る「老い」
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑳山登りとは自分を知るための行為 昨年11月半ばにネパールから帰国し、親しくしている女性作家に会った。バーのカウンター席…
2020年6月13日
-
ダウラギリがもたらす? 「晴耕雨読」
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑲どんな未来がこちらを覗いているかな 2月1日に始めた本連載もコロナとともに6月に突入しました。 先日、読者の方から「ぶ…
2020年6月6日
-
消えた「もったいない精神」
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑱ダウラギリ後の加速度 畏るべき登山家、カルロス・ソリア(81)に会ったことで、老いに対する私の偏見は取り払われた。 以…
2020年5月30日
-
年齢という名の錯覚
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑰畏るべき81歳の超人登山家 ダウラギリで畏るべき登山家に会った。81歳のスペイン人、カルロス・ソリアだ。 14歳で山に…
2020年5月23日
-
死に近づくのは健全なのか
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑯ねちーっと延びる死の時間 以前、奥多摩の森でこんなことを思った。沢を登った帰り、もう少しで最終人家というところで、ぼん…
2020年5月16日
-
最終キャンプのホットもっと
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑮7300m ねじれた感覚 最終キャンプに入ったのは午後5時を回ったところだった。次第に雲が出てきて、雷が鳴っていた。高…
2020年5月9日
-
高所恐怖とホッブズ
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑭互換関係にある「恐怖」と「勇気」 ベースキャンプに向かって下りているとき、突然、ひょうが降り始めた。私は、急な雪面をザ…
2020年5月2日
-
ベースキャンプでの自己嫌悪
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑬わびたいダウラ・ナイト この連載、時系列に進みませんが、人間ってそういうものですよね。おしゃべりだって、頭の中に流れる…
2020年4月25日
-
7000mでのよだれ
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑫「経験10倍説」は正しいのか 標高5000mを超える世界はやはりまともではない。そこにちょっと行って帰ってきただけなら…
2020年4月18日
-
来いな感動
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑪6000mの斜面で流した涙 それにしても、右を向いても左を見てもコロナの時代、ついこの前、2019年秋の私の山行きがい…
2020年4月11日
-
名門幼稚園の遠足
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑩ただ歩くだけのことが…… ダウラギリを歩いていると、「名門幼稚園の遠足」という言葉が湧いてきた。自分が置かれた状況のこ…
2020年4月4日
-
ダウラギリに演歌の響き
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑨♪バカだなあ♪ 長年、原稿を書く日々を送ってきたのに、まるまる2カ月、締め切りもなく原稿も書かず、資料の本も新聞も読ま…
2020年3月28日
-
まさに「バラ色の人生」
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑧ユーフォリア 朝、ベースキャンプで目覚めると頭の中でトランペットが鳴っていた。 ♪パッパ、パパ、パパパッパ、パパ、パパ…
2020年3月21日
-
恐怖は調節できるのか
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
⑦危機の中ゆえの静謐 恐怖とは何なのか。 物心ついたころから自分とともにあり、自分の中で育ってきたこの感情、情緒、感覚は一体…
2020年3月14日
-
雪崩のロシアンルーレット
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
⑥出発直前 割り勘の送別会 出発直前になって同期の記者、南が少し改まった顔をして「壮行会をするよ」と言ってきた。 「壮行会?…
2020年3月7日
-
行くんだったら手術を
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇⑤「新しい鼻」を入手 麻酔から目が覚めると看護師さんがのぞき込んでいた。手術担当の人はみんなそうなのか、ワインレッドの服…
2020年2月29日
-
え、一般人がダウラギリ?
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇④1984年の記憶 「久しぶり。4月、5月とダウラギリに行くんだけど、いろいろ聞きたいことがあるので、よろしく」 ダウラ…
2020年2月22日
-
2カ月も休めるの?
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇③・部長との面談 意外な一言 「ダウラギリに行こう」と決めたのは昨年、2019年1月8日のことだった。 普段日程を書き入…
2020年2月15日
-
人生、計画的か衝動的か
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
◇②相棒・明さん 「藤原さん、8000、行きませんか」と誘ってきた斎藤明さん(58)は一本気というのか、まっすぐというのか…
2020年2月8日
-
なんでこんなに苦しいんだ…
ぶらっとヒマラヤ -定年間際の男が山で考えたこと-
①きっかけ これは避けようがないこと。初めから決まっていたことなんだ。 ヒマラヤのダウラギリⅠ峰(8167m)を登っていると…
2020年2月1日