
ジソウのお仕事
フォロー青山さくら / 児童相談支援専門職員
子どもの虐待死が明るみに出る度に、「なぜ親から引き離すことができなかったのか」と児童相談所(児相)にも注目が集まります。でも、児相とはどんなところで、どんな仕事があり、そこと関わる子どもたちがどんな暮らしをしているのか、知る人は多くないでしょう。子ども虐待について考えてほしい、子どもたちとその家族の姿を知ってほしい、そして、ジソウ(児童相談所)とそこで働く人たちの思いや葛藤を伝えたい――。あるジソウで働いてきた児童福祉司・青山さくらさん(筆名)が隔月刊誌『くらしと教育をつなぐWe』(フェミックス)で連載しているエッセーです。(本文中の人物や家族背景などはプライバシー保護のため、一部事実と異なる表現にしています)絵・中畝治子
連載記事 41件
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子どもは聞いてほしい~とりとめもないおしゃべりの先にあるもの
ジソウのお仕事
児童福祉司の青山さくらさんが、児童相談所(児相)や子ども・子育て支援の日常とそこで働く人の思いをつづる連載「ジソウのお仕事…
2023年9月10日
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「かあちゃんと住みたい」 児童福祉司が交わしたある約束
ジソウのお仕事
児童福祉司の青山さくらさんが、児童相談所(児相)や子ども・子育て支援の日常をつづる連載「ジソウのお仕事」。今回は「かあちゃ…
2023年8月13日
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5歳の受験生 子どもへの期待を手放せない親たち
ジソウのお仕事
私立小学校の受験指導で評判の高い幼稚園から、5歳の女の子にあるアザを担任が見つけたとの連絡が児童相談所(児相)にありました…
2023年7月9日
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一時保護所で「ぶたれた」 訴えた子どもの真意は?
ジソウのお仕事
「T職員にぶたれた」。児童相談所(児相)が運営する一時保護所で暴力を受けたと母親に訴えたMさん。一方、T職員は「そんなこと…
2023年6月11日
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「息子を1億円プレーヤーに育てる」 親の期待を背負った小学生の本音
ジソウのお仕事
「お父さんにバットでたたかれた」と話す小学4年生の男児。児童相談所(児相)で児童福祉司として働く青山さくらさんが家庭訪問を…
2023年5月14日
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お母さんの「断捨離」
ジソウのお仕事
児童相談所(児相)で児童福祉司として働いてきた青山さくらさんによる連載「ジソウのお仕事」。今回登場するのは、強迫性障害のあ…
2023年4月9日
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児相で匿名相談を望んだ母親が語ったこと
ジソウのお仕事
児童福祉司の青山さくらさんが、児童相談所(児相)や子ども・子育て支援の日常とそこで働く人の思いをつづる連載「ジソウのお仕事…
2023年3月12日
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転居してしまった母と息子 「密室」の中で何があったのか
ジソウのお仕事
「毎晩、母ちゃんとおんなじ布団で寝てる」。ある日、小学6年生の男子は友だちに明かしました。児童相談所(ジソウ)で働く青山さ…
2023年2月12日
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私は「なますを吹いている」のだろうか-- 児童福祉司が忘れられぬある母親の表情
ジソウのお仕事
児童相談所(児相)で児童福祉司として働いてきた青山さくらさんによる連載「ジソウのお仕事」。「夜泣きが激しい、泣きやんでくれ…
2023年1月8日
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同居の父、実は…… ある日姿を消したIちゃんの消息
ジソウのお仕事
児童相談所(児相)で児童福祉司として働いてきた青山さくらさんによる連載「ジソウのお仕事」。今回登場するのは、児相に保護を求…
2022年12月11日
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両親の離婚後、ジソウに保護を求めた子どもが本当に望んだことは?
ジソウのお仕事
児童福祉司の青山さくらさんが、児童相談所(児相)や子ども・子育て支援の日常とそこで働く人の思いをつづる連載「ジソウのお仕事…
2022年11月13日
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「里親はゼッタイいや!」と叫んだ母親 そして子どもは小学生になった
ジソウのお仕事
児童福祉司の青山さくらさんが、児童相談所(児相)や子ども・子育て支援の日常をつづる連載「ジソウのお仕事」。今回は、18歳で…
2022年10月9日
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映画「ほどけそうな、息」を見て思い出したこと
ジソウのお仕事
児童福祉司の青山さくらさんが、児童相談所(児相)や子ども・子育て支援の日常とそこで働く人の思いをつづる連載「ジソウのお仕事…
2022年9月11日
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「すごくおいしい」 その一言でなぜ母は号泣したのか
ジソウのお仕事
児童福祉司の青山さくらさんが、児童相談所(児相)や子ども・子育て支援の日常とそこで働く人の思いをつづる連載「ジソウのお仕事…
2022年8月14日
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「苦しくなったら誰かに助けを求めてもいい、逃げ場所を見つけておこうよ」
ジソウのお仕事
児童相談所(児相)で児童福祉司として働いてきた青山さくらさんによる連載「ジソウのお仕事」。今回登場するのは、児相に保護を求…
2022年7月10日
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自死した子になにを思う
ジソウのお仕事
児童福祉司の青山さくらさんが、児童相談所(児相)や子ども・子育て支援の日常とそこで働く人の思いをつづる連載「ジソウのお仕事…
2022年6月12日
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「お母さんを見捨てられない」 そう語った女子高生の胸の内
ジソウのお仕事
「お父さんに会いたい」。児童相談所(ジソウ)で働く青山さくらさんが現場の思いをつづる連載で今回登場するのは、今年高校3年生…
2022年5月8日
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児童福祉司が「一時保護は簡単にできない」と叫んだ理由
ジソウのお仕事
「一時保護なんて、そんなカンタンにできないんです!」 ああ、言っちゃった。若い男性の児童福祉司Mさん。熱意と行動力あふれる…
2022年4月10日
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虐待と子育て支援で苦悩する自治体の現場で資格は役立つのか?
ジソウのお仕事
ある市役所の子ども家庭課で、虐待対応するケースワーカーさんたちから相談を受けて助言することがある。 ワーカーさんたちはみな…
2022年3月13日
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「きつ音」は誰が直す? 女の子が帰宅を拒んだ理由
ジソウのお仕事
小学5年生のLちゃん、どもることをいつも心配している女の子だった。ある時、「おうちに帰りたくない」と担任の先生に言ったこと…
2022年2月13日
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施設職員とデート? 虐待通告で名指しされた少年
ジソウのお仕事
児童養護施設の職員と高校生の男の子が「デートしている」という電話が虐待対応ダイヤル189にあった。電話してきたのは匿名の女…
2022年1月9日
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子どもの話を聴いて支援をしていますか?
ジソウのお仕事
児童相談所(児相)や市区町村の子ども家庭部署では、援助方針会議や支援会議が行われている。子どもの支援方針を決めたり、行政手…
2021年12月12日
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「離婚は子どもがかわいそう」 別居を続ける夫婦の一致点
ジソウのお仕事
子どもを守るための児童相談所(ジソウ)ですが、相談を受けても、保護者や学校など周囲の大人の事情で肝心の子どもに話を聞くこと…
2021年11月14日
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「うちとおんなじだ……」面前DVの対応に悩む
ジソウのお仕事
「子どもの目の前で夫婦げんかをすることは心理的虐待にあたります」。このセリフをどのタイミングで父母に言ったらいいのか、同僚…
2021年10月10日
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「死にたい子」を探して走り回る
ジソウのお仕事
深夜2時、「189(イチハヤク)」に15歳だという女の子の声で「今から自殺する」と電話が入った。「189」は児童相談所虐待…
2021年9月2日
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「ゴミ屋敷で暮らし」「不登校」は保護すべきなのか?
ジソウのお仕事
「家中にゴミが散らかって、物があふれて、勉強する場所もなくて、Mちゃんがかわいそうです。学校にも行かせてもらえなくて、虐待…
2021年8月15日
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Dくんは児相をすり抜けていったのか?
ジソウのお仕事
昼休みの所長室で、管理職たちが食事をしながらテレビのニュース番組を見ている。管轄内で子ども絡みの事件・事故が起きていないか…
2021年7月11日
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ショートステイに救われる親子
ジソウのお仕事
2020年6月、東京都大田区で3歳の女の子が8日間自宅に放置され衰弱死し、母親が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された。24歳…
2021年6月13日
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自立援助ホームでひきこもる
ジソウのお仕事
新任の児童福祉司Aさんを誘って、数日前に自立援助ホームを退所した(出奔した、と表現した方がいいかもしれない)Bさんの部屋の…
2021年5月9日
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児相の「相談」ってなに?
ジソウのお仕事
社会福祉士資格を得るためには、施設での実習が必修となっている。私が勤める児童相談所(児相)でも毎年、大学や専門学校の実習生…
2021年4月11日