
ジソウのお仕事
青山さくら / 児童福祉司
子どもの虐待死が明るみに出る度に、「なぜ親から引き離すことができなかったのか」と児童相談所(児相)にも注目が集まります。でも、児相とはどんなところで、どんな仕事があり、そこと関わる子どもたちがどんな暮らしをしているのか、知る人は多くないでしょう。子ども虐待について考えてほしい、子どもたちとその家族の姿を知ってほしい、そして、ジソウ(児童相談所)とそこで働く人たちの思いや葛藤を伝えたい――。あるジソウで働いてきた児童福祉司・青山さくらさん(筆名)が隔月刊誌『くらしと教育をつなぐWe』(フェミックス)で連載しているエッセーです。(本文中の人物や家族背景などはプライバシー保護のため、一部事実と異なる表現にしています)絵・中畝治子
連載記事 9件
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2020年11月8日
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2020年9月13日
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高校、辞めないで
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2020年6月14日
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3人の母たちに児童福祉司が思うこと
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子どもの虐待死が起きると注目される児童相談所(児相)ですが、どんな仕事があり、子どもたちはどのように関わるのか、あまり多く…
2020年5月17日