
ボストン発 ウェルエイジング実践術
大西睦子 / 内科医
ハーバード大学で食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事した米ボストン在住の内科医が、世界の医療事情を最新の学術論文掲載の成果を交えながら紹介するコラム。科学的エビデンスに基づいたホットな情報を、日本最速でわかりやすく伝える。
連載記事 61件
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新型コロナ 「死にたい」とまで苦しむ若者たち
ボストン発 ウェルエイジング実践術
去る9月下旬の朝、私が住んでいる米マサチューセッツ州ボストンで「ボストンの美しさを一つにした眺望」ともいわれるロングフェロ…
2020年12月12日
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科学の独立 政治が侵せば社会を危険にさらす
ボストン発 ウェルエイジング実践術
「政治と科学」の関わりが、あらためて注目されています。たとえば新型コロナウイルスの感染拡大で、医学や公衆衛生の専門家の意見…
2020年11月4日
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新型コロナ 米国のがん医療に深刻な影響
ボストン発 ウェルエイジング実践術
「私をかかりつけ医にしている患者さんが2月末に来たのを最後に、ずっとクリニックに来なかった。先週『体調が悪い』と言って久し…
2020年9月21日
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自殺ほう助や安楽死 欧米の終末医療事情
ボストン発 ウェルエイジング実践術
日本で先日、2人の医師が嘱託殺人罪で起訴されました。起訴内容は、2人が難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時5…
2020年9月4日
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亡きがらが語る新型コロナの特徴
ボストン発 ウェルエイジング実践術
新型コロナウイルスが世界に広がり始めて半年あまりが過ぎました。このウイルスが起こす病気は当初、「新型肺炎」と呼ばれましたが…
2020年8月1日
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新型コロナ 米の高齢者施設での死者5万人
ボストン発 ウェルエイジング実践術
米国の高齢者介護施設は「ナーシングホーム」と呼ばれます。高齢者が医療サービスを受けながら暮らす施設です。「新型コロナウイル…
2020年7月19日
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新型コロナ 米国での流行と差別抗議デモ
ボストン発 ウェルエイジング実践術
2020年5月25日、米国ミネソタ州ミネアポリスの路上で白人の警察官が、黒人男性ジョージ・フロイドさんを、首に膝を8分46…
2020年6月20日
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新型コロナ 「絶望による死」7万5000人増の予測
ボストン発 ウェルエイジング実践術
米国の経済は、新型コロナウイルスの影響で深刻な不況に陥っています。米労働統計局によると、2020年4月の失業率は14.7%…
2020年5月24日
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新型コロナ 米在住医師が語る「抗体検査」
ボストン発 ウェルエイジング実践術
私が住んでいるのは米マサチューセッツ州のボストン市です。州公衆衛生局によると、2020年4月21日現在、4万1199人の州…
2020年4月23日
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新型コロナ 感染者急増の米国で検査に遅れ
ボストン発 ウェルエイジング実践術
新型コロナウイルスの感染は、米国でも広まりつつあります。米政府の疾病対策センター(CDC)は3月12日に、11日現在の感染…
2020年3月13日
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最新研究で分かった「老化のタイプは4種類」
ボストン発 ウェルエイジング実践術
以前、「老化の個人差を調べた研究」と、「素質が同じでも、生活ぶりで肉体的な衰えに差が出ることを示した研究」をご紹介しました…
2020年2月9日
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「10時間ダイエット」でメタボを改善?
ボストン発 ウェルエイジング実践術
最近米国で「断続的な断食」が流行しています。ちなみに断食は英語で、「fast」といいますので、朝食「breakfast」は…
2019年12月23日
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「スマホに子守」 子供の脳への影響は?
ボストン発 ウェルエイジング実践術
スマホやパソコン、インターネット、ビデオゲームやテレビ。こうしたデジタルメディアは、子どもの発育にどんな影響を及ぼすのでし…
2019年11月21日
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肉は好きなだけ食べていい? 新食事指針に批判続々
ボストン発 ウェルエイジング実践術
「これまで通り、肉を(たっぷり)食べ続けてよいでしょう」。平たく言うとこんな内容の新しい食事ガイドラインを、栄養学者らの国…
2019年10月22日
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やせたい人の運動は「夕方よりも朝がよい」?
ボストン発 ウェルエイジング実践術
「運動は最高の薬」と言われます。すでに2500年近く前、紀元前400年代の古代ギリシャで、「医学の父」と呼ばれるヒポクラテ…
2019年9月4日
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米国で警告が相次ぐ認知症の「インチキ医療」
ボストン発 ウェルエイジング実践術
高齢化に伴い、米国でも認知症患者が増えています。現在、効果のある治療がない(薬はあるが効果は病気の進行を半年遅らすぐらい)…
2019年7月23日
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米高校生を誘惑する「電子たばこ」に危険性の指摘続々
ボストン発 ウェルエイジング実践術
米国では、電子たばこを吸うことを俗に「ジューリング(Juuling)」とも呼びます。ジュール(Juul)は、ある電子たばこ…
2019年6月18日
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「夢遊状態で運転、料理も」睡眠薬の怖い副作用
ボストン発 ウェルエイジング実践術
米国で年間延べ約3000万人が使う3種類の睡眠薬について、米食品医薬品局(FDA)は4月30日、「薬の使用後に夢遊状態で、…
2019年5月17日
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年1100万人を死なせる世界「不健康な食事」ランク
ボストン発 ウェルエイジング実践術
全世界で年間1100万人、成人してから亡くなる人の5人に1人が、不健康な食事が原因で亡くなっている。喫煙や高血圧による死者…
2019年4月17日
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大人気だが寿命を縮める?「超加工食品」とは
ボストン発 ウェルエイジング実践術
「超加工食品」という言葉をご存じでしょうか。大ざっぱにいうと、大量生産されてさまざまな加工が施され、調理しなくても簡単にお…
2019年3月11日
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「週1回フライドチキン」が死亡リスクを高める?
ボストン発 ウェルエイジング実践術
コロッケにフライドチキン、トンカツに天ぷら。油のいいにおいがして、ジューシーで熱々の揚げ物がお好きな方は多いでしょう。でも…
2019年2月9日
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同年齢でも「からだ年齢に30歳差」がつく衝撃
ボストン発 ウェルエイジング実践術
2019年になりました。当たり前ですが、今年もみんな一つ年を重ねます。ただし、暦の上の年齢増加は平等でも、体が老いるペース…
2019年1月10日
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「一度の徹夜」はアルツハイマー病への第一歩?
ボストン発 ウェルエイジング実践術
世界でも有名な、睡眠不足の日本人。子供も大人も、睡眠時間を削っては、勉強、仕事や飲み会など深夜まで忙しくしています。ところ…
2018年12月7日
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長生きしたければ こまめに席を立ちなさい
ボストン発 ウェルエイジング実践術
座りっぱなしのライフスタイルが世界中に蔓延(まんえん)し、健康への悪影響が懸念されています。「Sitting is the…
2018年11月2日
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「低炭水化物ダイエットは寿命を縮める」は本当か
ボストン発 ウェルエイジング実践術
穀物などから摂取するカロリーをたんぱく質や脂肪に置き換えることで体重コントロールを図る「低炭水化物ダイエット」。これまでの…
2018年9月14日
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なぜそうなった?! 「コーヒーに発がん性」の真相
ボストン発 ウェルエイジング実践術
「コーヒーの発がん性警告表示を」--こんな見出しの米国発の記事が日本のメディアでも報道されたのを覚えていますか。「警告」レ…
2018年7月31日
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セックスロボットに医療・健康効果はあるか
ボストン発 ウェルエイジング実践術
この連載で2017年8月、セックスロボットに関する七つの疑問をご紹介しました。その後も、セックスロボットという新しい技術に…
2018年7月5日
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終末期医療の意思をどう伝えればかなうか
ボストン発 ウェルエイジング実践術
「終活」という言葉が新語・流行語大賞にノミネートされたのが2010年。最近はこの言葉も市民権を得て、自分の人生の終え方につ…
2018年5月25日
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米国で梅毒、淋病が2桁増の理由
ボストン発 ウェルエイジング実践術
米国で性感染症(STD)の罹患(りかん)数が大きく増えています。日本では、STDのなかでもクラミジア(性器クラミジア感染症…
2018年5月2日
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時代の寵児「poop pill(ふん便薬)」の可能性
ボストン発 ウェルエイジング実践術
「良薬は口に苦し」とはいみじくも言ったものですが、この薬を口にする時にはかなりの勇気が必要かもしれません。体に不必要な排せ…
2018年3月22日