人生100年時代を生きる~精神科医の視座2~
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人生100年時代を生きる~精神科医の視座2~

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斎藤正彦 / 東京都立松沢病院名誉院長・精神科医

2021年9月から、「人生百年時代を生きる~精神科医の視座」というタイトルで、高齢社会と自らの老いをテーマに13本のコラムを執筆した。私は、日本経済が右肩上がりの発展を遂げる時代に成長し、精神科医となって40余年のキャリアを積んできた。70歳になった今、自由だと思ってきた自分の精神が、生物学的な要因、家族・文化的な伝統、育った時代、自らの経験に強く規定されていることを強く感じるようになった。新しいシリーズでは、「精神科医の視座」というタイトルの下に、そういう私の目に映る同時代の出来事を論じてみようと思う。