
多民族時代の健康パスポート
濱田篤郎 / 東京医科大学教授
日本を訪れる外国人旅行者が年々増えています。2020年夏の東京五輪・パラリンピックでその数はさらに増えるでしょう。19年4月には外国人労働者の受け入れを拡大する新たな制度も始まり、国をまたぐ大移動はさらに加速しそうです。そんなグローバル化が進む中、言葉や文化の違う人たちとお互いの健康を守りながら共生していかなければなりません。そのためにはどのような注意や感染症対策が必要でしょうか。海外渡航にまつわる健康問題を扱う「トラベルメディスン」(渡航医学)の第一人者が、グローバル化で大きく変わる医療、ヘルスケアの最新トピックを紹介します。
連載記事 11件
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2020年9月23日
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2020年7月26日
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新型コロナ 次の波はいつ来るか
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2020年4月1日
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2020年3月11日
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2020年1月16日
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2019年11月20日
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ラグビーW杯で日本に集まる世界の観客と「感染症」
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9月20日から11月2日まで、日本全国12会場でラグビー・ワールドカップ日本大会が開催されます。この大会には世界20の国と…
2019年9月19日
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医師の診察が常に白衣なのは「日本だけの常識」
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先日、岡田准一さん主演の令和版「白い巨塔」(山崎豊子原作)がテレビで放送されました。大学病院や医学界の裏側を描く社会派ドラ…
2019年7月24日
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アジアで増加「デング熱」国内再流行が心配な理由
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◇東南アジアでデング熱の流行が加速 今年は東南アジア各地でデング熱の患者数が増加しています。世界保健機関(WHO)などによ…
2019年5月22日