病気を知る

漢方ことはじめ

津田篤太郎 / NTT東日本関東病院リウマチ膠原病科部長

2021年は「蘭学事始」を著した杉田玄白らが死体解剖に臨んでちょうど250年。江戸時代の医師たちは、外国語の知識ゼロ、西洋近代科学の知識ゼロの状態から、ヨーロッパの医学書を苦労して翻訳し、世に広めました。今は大学で西洋医学一辺倒の教育となり、私たちの先人たちが何者で、どんなことをしてきたかを知る機会はほとんど失われています。医療関係者の大半は英語の論文はすらすら読みこなせても、日本語の古い文献にはほとんど馴染みがないという有り様です。私たちの国の医療はどこからやってきて、どこに向かおうとしているのか——。連載の中で古い漢方の書物をひもときながら、新たな視点でこの問いの答えを探したいと思います。

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