
青山さくら
児童相談支援専門職員
「青山さくら」はペンネーム。複数の児童相談所で児童福祉司として勤務した後退職し、現在は自治体などで子ども虐待関連の仕事をしている。「ジソウのお仕事」は隔月刊誌「くらしと教育をつなぐWe」(フェミックス)で2009年4月から連載。過去の連載の一部に、川松亮・明星大学常勤教授の解説を加えた「ジソウのお仕事―50の物語(ショートストーリー)で考える子ども虐待と児童相談所」(フェミックス)を20年1月刊行。【データ改訂版】を2021年3月に発行した。絵・中畝治子
専門家・執筆者記事 27件
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「苦しくなったら誰かに助けを求めてもいい、逃げ場所を見つけておこうよ」
ジソウのお仕事
児童相談所(児相)で児童福祉司として働いてきた青山さくらさんによる連載「ジソウのお仕事」。今回登場するのは、児相に保護を求…
2022年7月10日
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自死した子になにを思う
ジソウのお仕事
児童福祉司の青山さくらさんが、児童相談所(児相)や子ども・子育て支援の日常とそこで働く人の思いをつづる連載「ジソウのお仕事…
2022年6月12日
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「お母さんを見捨てられない」 そう語った女子高生の胸の内
ジソウのお仕事
「お父さんに会いたい」。児童相談所(ジソウ)で働く青山さくらさんが現場の思いをつづる連載で今回登場するのは、今年高校3年生…
2022年5月8日
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児童福祉司が「一時保護は簡単にできない」と叫んだ理由
ジソウのお仕事
「一時保護なんて、そんなカンタンにできないんです!」 ああ、言っちゃった。若い男性の児童福祉司Mさん。熱意と行動力あふれる…
2022年4月10日
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虐待と子育て支援で苦悩する自治体の現場で資格は役立つのか?
ジソウのお仕事
ある市役所の子ども家庭課で、虐待対応するケースワーカーさんたちから相談を受けて助言することがある。 ワーカーさんたちはみな…
2022年3月13日
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「きつ音」は誰が直す? 女の子が帰宅を拒んだ理由
ジソウのお仕事
小学5年生のLちゃん、どもることをいつも心配している女の子だった。ある時、「おうちに帰りたくない」と担任の先生に言ったこと…
2022年2月13日
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施設職員とデート? 虐待通告で名指しされた少年
ジソウのお仕事
児童養護施設の職員と高校生の男の子が「デートしている」という電話が虐待対応ダイヤル189にあった。電話してきたのは匿名の女…
2022年1月9日
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子どもの話を聴いて支援をしていますか?
ジソウのお仕事
児童相談所(児相)や市区町村の子ども家庭部署では、援助方針会議や支援会議が行われている。子どもの支援方針を決めたり、行政手…
2021年12月12日
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「離婚は子どもがかわいそう」 別居を続ける夫婦の一致点
ジソウのお仕事
子どもを守るための児童相談所(ジソウ)ですが、相談を受けても、保護者や学校など周囲の大人の事情で肝心の子どもに話を聞くこと…
2021年11月14日
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「うちとおんなじだ……」面前DVの対応に悩む
ジソウのお仕事
「子どもの目の前で夫婦げんかをすることは心理的虐待にあたります」。このセリフをどのタイミングで父母に言ったらいいのか、同僚…
2021年10月10日
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「死にたい子」を探して走り回る
ジソウのお仕事
深夜2時、「189(イチハヤク)」に15歳だという女の子の声で「今から自殺する」と電話が入った。「189」は児童相談所虐待…
2021年9月2日
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「ゴミ屋敷で暮らし」「不登校」は保護すべきなのか?
ジソウのお仕事
「家中にゴミが散らかって、物があふれて、勉強する場所もなくて、Mちゃんがかわいそうです。学校にも行かせてもらえなくて、虐待…
2021年8月15日
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Dくんは児相をすり抜けていったのか?
ジソウのお仕事
昼休みの所長室で、管理職たちが食事をしながらテレビのニュース番組を見ている。管轄内で子ども絡みの事件・事故が起きていないか…
2021年7月11日
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ショートステイに救われる親子
ジソウのお仕事
2020年6月、東京都大田区で3歳の女の子が8日間自宅に放置され衰弱死し、母親が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された。24歳…
2021年6月13日
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自立援助ホームでひきこもる
ジソウのお仕事
新任の児童福祉司Aさんを誘って、数日前に自立援助ホームを退所した(出奔した、と表現した方がいいかもしれない)Bさんの部屋の…
2021年5月9日
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児相の「相談」ってなに?
ジソウのお仕事
社会福祉士資格を得るためには、施設での実習が必修となっている。私が勤める児童相談所(児相)でも毎年、大学や専門学校の実習生…
2021年4月11日
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触れられたくない過去
ジソウのお仕事
児童相談所の廊下ですれ違った女性。「あ、Fちゃん!」。私はすぐわかったが、彼女は私を無視するように足早に去っていった。Fち…
2021年3月14日
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あるひとり親家庭のための会議
ジソウのお仕事
児童相談所に寄せられた個々の子どもの家庭への対応について、関係機関が話し合う、個別ケース検討会議というものがある。 ある冬…
2021年2月14日
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「そこまでしなくていい」に後悔
ジソウのお仕事
残業を終えて、暗い坂道をバス停までとぼとぼ歩いていたら、男の子が「助けて!」と駆け寄ってきた。「大丈夫、安全な場所に逃げる…
2021年1月17日
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感情労働の疲労感
ジソウのお仕事
児童相談所の仕事を「感情労働」だという人がいる。誰かの相談にのって援助するという仕事。感情や気持ちを相談者に合わせてコント…
2020年12月13日
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知られていない児童虐待 親子心中
ジソウのお仕事
あまり知られていないけれど、子どもが虐待によって死亡する事例の中で、親が子どもを殺して自殺を図る、いわゆる無理心中、親子心…
2020年11月8日
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それでも、手出しできない
ジソウのお仕事
児童相談所に情報が入っても、「当事者が助けを求めていない」という理由で阻まれてしまうことがあります。児童相談所職員の青山さ…
2020年10月11日
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娘の画像を売った母の気持ちは……
ジソウのお仕事
児童相談所職員、青山さくらさんの連載、今回は1歳の娘の裸の画像を売って逮捕された母親の話です。子どもの養育先が決まり、母親…
2020年9月13日
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「子どもを保護すべきだ!」
ジソウのお仕事
児童虐待や育児放棄の事件が報道されると、「児童相談所(児相)はなぜもっと早く子どもを保護しなかったのか」という声があがりま…
2020年8月9日
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高校、辞めないで
ジソウのお仕事
新型コロナ感染拡大の影響で雇用の悪化が進み、シングルマザーなど子育て世帯の困窮が伝えられています。児童相談所で働く青山さく…
2020年7月12日
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子どもにDVを見せてはいけない
ジソウのお仕事
児童相談所(児相)の児童福祉司として働いてきた青山さくらさんが、児相の日常とそこで働く人の思いを描く連載「ジソウのお仕事」…
2020年6月14日
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3人の母たちに児童福祉司が思うこと
ジソウのお仕事
子どもの虐待死が起きると注目される児童相談所(児相)ですが、どんな仕事があり、子どもたちはどのように関わるのか、あまり多く…
2020年5月17日