足の親指の付け根などが腫れ上がり、「風が吹いても痛い」と言われる痛風。原因は血中の尿酸だ。尿酸は体内の活性酸素を除去する役割を持つが、量が増えると結晶となって、関節や腎臓などに害を及ぼす。尿酸値が高い「高尿酸血症」は、心筋梗塞(こうそく)などとの関係も指摘される。
兵庫県の40代の男性会社員は数年前に痛風を発症し、左足の親指の付け根が赤く腫れた。歩こうとすると体重がかかって激痛が走る。靴も履けない。タクシーで病院へ行き、炎症を抑える薬をもらって症状はだんだん治まった。尿酸値を調べると、血液100ミリリットル当たり9ミリグラムを超えていた。
尿酸値が7ミリグラム以上になると、高尿酸血症と診断される。男性は治療薬を処方されたが、勝手に中断しては痛風を再発するということを2〜3度繰り返した。「普段は症状がなく、発症しても薬で治まると思い、甘く見ていた。最近、腎臓病など合併症の危険があると聞き、薬を欠かさず飲むようにした」と話す。
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