紙面より

潜在患者3000万人の変形性膝関節症 人工関節の弱点補う改良型手術とは

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 加齢などが原因でひざの軟骨がすり減り関節が変形する「変形性膝(ひざ)関節症」は、進行すると歩行困難から寝たきりになることも多い。最近、すねの骨の一部を切り、元の関節を残して変形を矯正する「高位脛骨(けいこつ)骨切り術(HTO)」が良好な治療成績を上げ、注目されている。

すねの骨切り取らず

 国内で変形性膝関節症の自覚症状がある患者は約1000万人、潜在的には約3000万人に達するとされ、女性に多い。変形性膝関節症は、ひざの内側の軟骨がすり減りO脚になる。するとひざの内側にさらに体重がかかって、軟骨の変性、摩耗が進む。現在の治療は、ひざ関節を人工関節に置き換える手術(TKA)が中心だ。

 最近注目されているHTOは、新しい技術ではない。1960年代に米国で開発され、70年代に日本に導入…

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