紙面より

冬のかゆみ、保湿で軽減 加湿器や水分摂取でバリアー機能維持

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 寒くなると肌がかゆくなる。そんな経験をした人も多いだろう。肌がカサカサになってかゆみが生じるのは、冬の寒さや乾燥によって皮膚が本来持つ保湿機能が失われるためだ。まだ寒い時期が続く今、冬場に起きやすい皮膚のトラブルと、予防策や軽減策をおさらいする。

 ●乾燥で表皮破壊され

 皮膚病総合医学研究所(札幌市中央区)所長の神保孝一さん(73)が院長を務める皮膚科医院には、寒くなる11月下旬ごろになると、毎年のように肌のかゆみを訴える患者が次々と訪れる。患者は、翌年3〜4月ごろまで続き、多くが60歳以上だ。

 「人間には体を守る仕組みがあり、皮膚には天然の保湿能力がある」と神保所長。体の表面は皮脂膜が覆い、その下にはレンガのように層をなす角層、顆粒(かりゅう)層などでできた表皮があり、外からの刺激のバリアーとなっている。だが、冷気や乾燥した空気にさらされると皮脂の分泌が減り、乾きやすくなる。寒い時期は発汗量も減る。角層は水分を保っていればバリアーとしての力を発揮するが、水分が奪われて機能が低下すると壊…

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