
毎週金曜日、朝7時から湘南鎌倉総合病院で入院患者さんの回診、包帯交換、手術後の傷や全身状態のチェックなどを行った後、葉山ハートセンター内にある抗加齢美容医学センターへ向かいます。海岸線の朝は快適なドライブコースですが、この季節になると、サーフィンや散歩を楽しむ姿が増えます。
私も学生時代はサーフィン、テニス、ダイビング、ゴルフなどの日焼けするスポーツをたくさんやってきました。今では「日焼けは美肌の敵」と啓蒙(けいもう)しているのですが、なんと昔の私は小麦色の肌だったのです。しかも、今考えると恐ろしいことに、医師になってからは、色白を好まず日焼けサロンに行くこともあり、日焼け対策なんて言葉は私の頭の中には存在していませんでした。今でも思い出すのは、救命救急センターに勤務時、久しぶりに取れた夏休みのこと。疲れていた私はヨットの上で爆睡。海上に降り注ぐ強烈な日差しで左腕に軽い熱傷を負ったのです。現在もその痕はシミとして残っています。レーザーや何やらいろいろ試してみましたが、25歳過ぎてからの日焼けによる体のシミは取れにくいことを実感しました。今となってはとても後悔しています。アンチエイジング、美肌治療を始めてからは、日焼けという言葉は頭から消し去りました。
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湘南藤沢形成外科クリニックR総院長
やました・りえ 2018年4月から湘南藤沢形成外科クリニックR総院長。外傷や再建、腫瘍など形成外科の診療はもちろんのこと、子供のあざやしみなどのレーザー治療では定評があり、多くの講演や教育を行っている。最近では、幹細胞を用いた乳房再建を行い、ウーマンライフのQOLの向上にも努めている。趣味と実益を兼ねたライフワーク「癒やしと美肌」への探究心は、1泊3日の過激な海外出張へも駆り立てる。信条は「気になるものは、まず自分で試す」。前職は湘南鎌倉総合病院の形成外科・美容外科部長、形成再生医療センター長。湘南藤沢形成外科クリニックR