10歳若返る歩行術 -インターバル速歩- フォロー

寝たきりの危険を回避! インターバル速歩とは

能勢博・信州大学教授

運動がおっくうな人にこそおすすめ

 最近「体力に自信がなくなった」「夜よく眠れない」「健康診断でひっかかった」などでお悩みの中高年の皆さん。「インターバル速歩」をご存じでしょうか。インターバル速歩は科学的根拠に基づき、上述したような悩みを改善し、体力を10歳ほど若返らせる運動トレーニング方法です。しかも歩行術、”ややきついウオーキング”ですから、道具は必要なくとっても簡単です。いつでも始められます。新聞、テレビ、雑誌などで話題になり、最近はニューヨーク・タイムズ紙にも取り上げられました。

 早速、方法を簡単に説明します。「速歩きとゆっくり歩きの3分間ずつのセットを、1日5回以上、週4日を目標に繰り返す」。これだけで驚きの効果があります。

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信州大学教授

のせ・ひろし 1952年生まれ。京都府立医科大学医学部卒業。京都府立医科大学助手、米国イエール大学医学部博士研究員、京都府立医科大学助教授などを経て現在、信州大学学術院医学系教授(疾患予防医科学系専攻・スポーツ医科学講座)。画期的な効果で、これまでのウオーキングの常識を変えたと言われる「インターバル速歩」を提唱。信州大学、松本市、市民が協力する中高年の健康づくり事業「熟年体育大学」などにおいて、約10年間で約6000人以上に運動指導してきた。趣味は登山。長野県の常念岳診療所長などを歴任し、81年には中国・天山山脈の未踏峰・ボゴダ・オーラ峰に医師として同行、自らも登頂した。著書に「いくつになっても自分で歩ける!『筋トレ』ウォーキング」(青春出版社)、「山に登る前に読む本」(講談社)など。