からだと病の歳時記

梅雨−−水毒による冷えを防ぐ

加藤士郎・野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授
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 関東も梅雨入りし、じめじめとした日が続くようになりました。この時期から初夏にかけての日本は、気温の高さと雨の冷たさが入り混じった独特の気候で、たとえるならミストサウナの中のような環境です。このような状態に置かれると、人体には余分な水分がたまりやすくなります。

 また日中はエアコンが必要な暑い日がある一方、明け方は意外なほど気温が低くなります。高温多湿の日中にたまった体内の水分は、明け方になると冷やされ、体全体が冷えてしまいます。これが漢方でいう「水毒(すいどく)」という状態で、冷え症の原因の一つです。冷え症というと、女性特有の症状のように思われてきましたが、最近は男性にもこのタイプの冷え症が増えてきています。

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加藤士郎

野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授

かとう・しろう 1982年獨協医科大学卒後、同大第1内科(現心臓・血管内科)入局。88年、同大第1内科大学院卒。第1内科講師、宇都宮東病院副院長などを経て、09年野木病院副院長、筑波大学非常勤講師。同年、筑波大学付属病院総合診療科に漢方外来開設。10年筑波大学付属病院臨床教授。筑波大学付属病院で漢方外来に従事するととともに、主に学生、研修医を対象に漢方の教育活動を行っている。編著に「臨床力をアップする漢方ー西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!」(中山書店)。医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本老年医学会専門医・指導医など。