医療プレミア特集

幻のラジオ体操「第3」復活 生活習慣病やうつ病予防効果も

鈴木敬子・毎日新聞 医療プレミア編集部
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ラジオ体操第3の11番目「跳躍運動」で高く跳び上がる「クラブK2」のメンバーたち=東京都府中市で2015年6月16日、鈴木敬子撮影
ラジオ体操第3の11番目「跳躍運動」で高く跳び上がる「クラブK2」のメンバーたち=東京都府中市で2015年6月16日、鈴木敬子撮影

 多くの人になじみ深いラジオ体操第1、第2のほかに、ラジオ体操「第3」があることをご存じだろうか。第二次世界大戦後、2度の放送中止を経て第1、第2は復活したが、第3は動作の複雑さなどから日の目を見ず幻となってしまった。2013年、この体操が龍谷大の安西将也教授(公衆衛生学)らによって復活し、その運動強度の強さから生活習慣病やうつ病の予防につながる可能性があるとして注目されている。

 両腕を大きく横に振り上げながら上半身を回したり、両手・両足を広げて跳びはねたり--。ラジオ体操第3は、第1、第2と比べてやや大きな動きが目を引く。

 復活の契機は約2年前。滋賀県東近江市が安西教授に「うつ病予防事業」について相談したことだった。安西教授は市内の40~64歳の男女9016人を対象(有効回答数2256人)に食事や運動、生きがいの有無などを尋ねた。心の状態は「正常」から「極めて重度」までの5段階で評価したが、継続して少し強めの運動をしている人、バランスの良い食生活の人には重大な心の問題を抱えている人が少なかった。安西教授は「運動と食…

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鈴木敬子

毎日新聞 医療プレミア編集部

すずき・けいこ 1984年茨城県生まれ。法政大卒。2007年毎日新聞社入社。岐阜支局、水戸支局、横浜・川崎支局を経て、15年5月からデジタルメディア局。