
20代、30代と年齢を重ねるにつれて表れてくる肌の変化。ホルモンバランスや栄養バランスの乱れなどの要因が「若さ真っ盛り」の10代とは異なる肌トラブルを生むようです。では40代以降、「加齢」という現実がより強く感じられる年代になると、肌はどのように変化するのでしょう−−。
女性は安定期を経て、更年期特有の変化へ
連載第1回では、20〜30代の肌トラブルを紹介しました。これが40代以降になると肌はまた違った状態になってくるのです。意外かもしれませんが、女性の肌は40代に入る頃が最も安定し、トラブルが少ない時期で、大人ニキビの悩みを訴える方も減ってきます。
しかし、やれやれ、と思う間もなく、40代後半、更年期に近づくにつれ、今度は肌の乾燥という新たな悩みが出てきます。男性も同じように加齢とともに多くの方が乾燥肌になってきますが、女性のほうがより早くトラブルが表れやすいのです。これには女性ホルモンの減少が関係しています。
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角田美英
かくた皮膚科クリニック院長
かくた・みえ 東京都出身。1988年東京医科歯科大卒業。当初は内科医局に入局するが、皮膚科への転身を決意し、92年順天堂大皮膚科学教室入局。先天性表皮水疱症という難病の研究を行う一方、皮膚科全般の研さんを積んだ。美容皮膚科の専門クリニックで一般皮膚科とは異なる体系の技術、知識を学んだ後、09年に開業。特にニキビ治療と育毛治療の経験が豊富で、医師対象のセミナー等で講師を務めることも多い。美容皮膚科については科学的エビデンス(根拠)があり、効果が実証されている方法のみ取り入れている。かくた皮膚科クリニックウェブサイト