
まもなく夏本番、冷たいビールがおいしい季節だ。だがビールと聞くとプリン体が多い、尿酸値が上がるから……と気になる人も多いだろう。そんな中、特定の乳酸菌に体内の尿酸値上昇を抑える効果があるとする研究結果を、東京女子医大のチームが報告した。この夏、ビール愛好家の懸念が少しは和らぐことになるのかもしれない。
プリン体は細胞の中にあるDNA(デオキシリボ核酸)などの核酸を構成する物質で、食品ではうまみ成分となる。魚卵のような細胞数の多い食品に多く含まれるほか、ビールも含有量の高さで知られる。尿酸はプリン体を材料として体内で作られては排せつされ、常に一定量に保たれているが、このバランスが崩れ血液中の尿酸値が100mL当たり7mgを超えると「高尿酸血症」と診断され「痛風」を起こす原因となる。夏場は発汗で体…
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