医療プレミア特集

夏でも乾く「ドライアイ」の新常識

中村好見・毎日新聞 医療プレミア編集部
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目薬は1日に10回以上差してはいけない
目薬は1日に10回以上差してはいけない

 パソコンやスマートフォンに囲まれ、日々目を酷使する生活を送っている現代人。最近、湿度は高いはずなのに、「ドライアイ」の症状を感じていませんか? ドライアイは涙の量の減少、または質の低下が原因で、目が「乾く」「かすむ」「疲れる」「ごろごろする」「痛い」「充血する」「かゆい」といった症状が生じる病気です。最新の研究や夏場のドライアイ対策について、ドライアイ研究の第一人者の横井則彦・京都府立医科大学准教授に聞きました。

 気温や湿度が高い夏でも「ドライアイ」の症状を感じている人が、オフィスワーカー300人のうち約7割に上るとのアンケート調査結果を、眼科機器大手の日本アルコン(東京都)が発表しました。アンケート調査は5月、全国の20〜50代のオフィスワーカーで、パソコンの使用頻度が高い、使い捨てソフトコンタクトレンズユーザー300人を対象に実施されました。その結果、約7割が夏でもドライアイの症状を感じると回答。また、「目の乾燥で仕事の生産性や効率が下がる」と答えた人も約7割を占めました。さらに「目の乾燥が原因でコンタクトの装用をやめたい」と思ったことがある人は約4割にも上りました。

 涙は水層と油層で構成されています。水層の中にはムチンとよばれるたんぱく質が混じっていて、ネットワークを作ってその中に水分を包み込んでいます。ムチンが不足すると涙の水分が蒸発しやすくなりますし、油を出すまぶたのマイボーム腺の出口がつまると、涙の油が不足して蒸発しやすくなります。こうした涙の水分量の不足や、涙の質の異常が、ドライアイを引き起こします。ドライアイの危険因子としてはまず、加齢やリウマチ、…

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中村好見

毎日新聞 医療プレミア編集部

なかむら・よしみ 1984年生まれ。2008年に毎日新聞社へ入社、高松支局、和歌山支局を経て15年から医療プレミア編集部。幼少時に家族がくも膜下出血で倒れた経験から、医療とそれを取り巻く社会問題に興味を持つ。関心のあるテーマは公衆衛生、根拠と語りに基づく医療など。twitter:@yoshimi_nakamu