日本と欧米の外科手術の違いとは

 こんにちは、消化器外科医の小高雅人です。今回のテーマは「日本の外科医ってどれだけすごいの???」です。皆さん、日本人の素晴らしいところは?と聞かれれば、何と答えますか? まじめ、勤勉、礼儀正しい、秩序にこだわる、奇麗好き、美意識が高い、仕事が丁寧、時間や約束を守る、細部までこだわる、創造性にあふれているなどなど、さまざまな意見があると思います。総じてまじめ、緻密、正確と言えるその性格は、日本人が行う外科手術の様式にも顕著に表れています。事実、日本の外科治療成績は、欧米と比べても、桁違いにいいのです。

 その理由と背景を、私の専門である大腸がんや胃がんを例に話を進めたいと思います。通常、がんの手術は胃…

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小高雅人

佐野病院消化器がんセンター長

こたか・まさひと 大阪府生まれ、1997年高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。同大学付属病院第1外科、高知県立中央病院(現・高知医療センター)外科、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)東病院大腸骨盤外科などを経て、2006年から佐野病院消化器センターに勤務。13年同病院消化器がんセンター長に就く。専門は胃がん、大腸がんの手術と化学療法、その他の消化器がん治療。