紙面より

肝機能の異常、放置は禁物 意外に多い「胆管がん」

福島安紀・医療ライター
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 今年5月、詩人の長田弘さんが胆管がんで亡くなった(享年75)。1月には柔道家の斉藤仁さんが54歳の若さで肝内胆管がんに命を奪われている。胆管がんとはどのような病気か。手術を受けたジャーナリストの大谷昭宏さん(69)に体験を聞き、早期発見と治療の方法を探った。

 ジャーナリストの大谷昭宏さんは昨年5月、人間ドックで「肝内胆管がんの疑い」と診断された。自覚症状は全くなかったが、血液検査で肝臓の機能を表すγ(ガンマ)-GTPが異常な数値を示し、全身コンピューター断層撮影(CT)検査の画像で、肝臓内の胆管に腫瘍が見つかったのだ。

 胆管は、肝臓で作られる消化液である胆汁の通り道(図)。肝臓の中を通っている部分にできるがんを肝内胆管がんと呼ぶ。昨年、女優の川島なお美さんも、この病気で手術を受けた。専門的には、肝内胆管がんは肝臓がんの一種に分類されるが、治療法は、肝臓を出て膵臓(すいぞう)の近くを通る肝外胆管のがんと共通しており、医学的に一緒に扱われることも多い。ここではまとめて胆管がんとすることをお断りしておく。

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。