大人のためのスキンケア講座

毒針に触れると発症〜都会で増えるチャドクガ皮膚炎

角田美英・かくた皮膚科クリニック院長
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 突然、強いかゆみをともなう赤い水ぶくれが起こる。かくとどんどん広がり、耐えられなくなる。何かに刺された記憶はないが、唯一、思い当たるとすれば公園のベンチに腰かけたことくらい……。その症状はチャドクガ皮膚炎の可能性があります。

 虫の活動が活発になる夏から秋にかけて、虫に接触したり、刺されたりすることにより発症する皮膚炎が多くみられます。

 そうした中で近年、注目されているものの一つがチャドクガ皮膚炎。チャドクガというガの幼虫(毛虫)による皮膚炎です。原因になるのは目に見える長い毛ではなく、幼虫の体に50万本以上あるといわれる長さ0.1ミリの毒を含んだ微細な針(毒針毛)です。幼虫が生まれる6月と9月がピークですが、チャドクガは卵から成虫までの全期間で毒針毛を持つうえ、脱皮後の抜け殻でも発症するので油断は禁物です。

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角田美英

かくた皮膚科クリニック院長

かくた・みえ 東京都出身。1988年東京医科歯科大卒業。当初は内科医局に入局するが、皮膚科への転身を決意し、92年順天堂大皮膚科学教室入局。先天性表皮水疱症という難病の研究を行う一方、皮膚科全般の研さんを積んだ。美容皮膚科の専門クリニックで一般皮膚科とは異なる体系の技術、知識を学んだ後、09年に開業。特にニキビ治療と育毛治療の経験が豊富で、医師対象のセミナー等で講師を務めることも多い。美容皮膚科については科学的エビデンス(根拠)があり、効果が実証されている方法のみ取り入れている。かくた皮膚科クリニックウェブサイト